おはようございます。

ふたたび、予測通りイラン情勢が緊迫をしています。この情勢はこれ以上、悪化することにはならないでしょうが、注意が必要です。

逆に、北朝鮮は小康状態になっていますが、ある程度の注意は必要になります。

年末年始の注意

まず、これまでも何度も言っていますが、日本の資金需要は年末がピークになります。これは、27日か本日、30日になるのが例年になります。

日本の金利状態は日本銀行の過剰な介入によってわかりづらい側面があります。ただ、金利の状態は、景気の動向を如実に表現をするということを覚えておいてほしいと思います。

今年の日本経済は消費増税や米中貿易摩擦によってほとんどの人にとって景気が悪いという認識になりますが、実際はほとんど悪くなっていないという事実があります。

そして、その典型的な例示は株価だと何度も申し上げています。株価が高くなれば、メディアは消費増税の所為で景気が悪くなったと高らかに喧伝をすると思いますが、株価は逆に新値を更新するほどなので、そういった報道は見られません。

私を含めたみなさんは、こういったときにこそ消費増税の影響をきちんち見極めるべきです。たとえば、安倍首相は補正予算26兆円の積み増しを行っており、これは明らかに消費増税と同時に計画をされていたものでしょう。

ここで問題なのは、26兆円という数字が消費増税や、秋の一連の台風被害に対して政府は強烈なメッセージを出しているということです。

これらの消費増税や台風被害をみると、景気が悪くなるのではないか、という考えを頭をもたげると思いますが、26兆円という数字によって政府は敢然とそれに立ち向かうというメッセージを出しているのです。

よく相場格言で政策に売りなし、という格言がありますが、この緩和の金額は欧米に対抗したものと考えられますので私は日本株には弱気もしませんし、為替も円安というのです。

ただし、年末は資金需要から金利が上昇をしますので、円高になるよ、と言っているのにすぎません。

この金利の上昇の幅が鈍いと、景気が悪い、上昇がかなり高いというのであれば景気が良いという判断もできるのです。ただし、日銀による過剰な緩和で実際のところはよく図れません。

ただ日柄の面においては、通常の年であれば役所の仕事納めの日、28日がピークになりますが、30日もマーケットもオープンしていますので、30日も上昇する否かが焦点になります。

たとえばアメリカ市場は24日からお休みになりますが。23日が今年の場合、月曜日だったので23日も金利が上昇するかどうかを見ていた部分が私にはあります。

つまり先週の20日までに資金需要は通常なら一巡するはずなのですが、景気が良いと23日まで延長されるはずと考えればいいのです。

そういった意味でも本日の金利市場は日本の景気の良し悪しを図るいい指標になり得ると思います。

こうやってみると9月を境に日本の金利は上昇しています。これは、台風被害の大きさで債券需要が増えたととらえるべきです。

年末の金利の動きをみているとアメリカほどの強さは感じません。

つまり巨額な緩和のおかげで銀行からの融資が全くないといっても過言ではないような状況を示しています。銀行の経営が危機に瀕するのも当然の話です。

 

ポイント

年始は円安になると当初、言っていましたが、2-3日前に円高に変更をしています。

そのポイントはアメリカの株価は28200ドル以上になってしまうと、これは買いすぎなのであり、結果として、データではこういうケースでは過去にはたいていの場合、急落に見舞われるケースが多々ということを根拠にしました。

今回は少し深堀りすると、マーケットの予測はドル÷円であるということを論じてまいりましたが、それでは正確にマーケットを予測することができません。加えて去年の動きを計算する必要があります。

つまり去年1/2から急落しているのをきちんと計算に入れるべきなのです。ただし、アメリカの株価はこの時期ずっと急落していたのに、今年は急騰をしている、ということも注目してほしいと思います。

これは米中貿易の解消ということが材料としてありますが、トランプはこの時期に計算して終わらせているということなのです。

では、来年の年初にイランの問題が噴出して、為替や株がどうなるのか、ということなのです。となると去年の動き、ドル÷円、金利を勘案すると円高の可能性が高いかな、と思っているのです。