おはようございます。

実は本日はFOMCということを忘れていました。なぜ、政策金利が下がるはずもないのに下がる、下がると騒ぐ人が大勢いるのか不思議に思います。

今回は、FOMCとコロナウィルスについて解説をしていきます。

コロナウィルスについて

相変わらず、メディアでは感染拡大のニュースばかりですが、この問題はいつもいうように「生産性」の問題です。

金融市場の再開は2/3から、国営企業は2/9まで操業停止、民間企業にも2/9まで停止を当局が求めるということはお話しをしました。

本来なら1/31から再開だったのですが、きのうも申し上げましたが16営業日近い、生産性の低下になります。本来は5営業日の予定が実際は16営業日の不規則に休業が確定をしています。

パウエル議長も中国の生産活動の低下を懸念していると会見で述べています。つまり私の独自の意見ではなく、コンセンサスになっているのです。

しかし、やはりSARSやMERSの例を取り、あまり問題はないだろう、と騒ぐ評論家が多数です。

そもそも、過去のSARSやMERSと比較すること自体が無意味、ナンセンスそのものなのに、なぜ、比較をするのか意味不明です。要するにわかっていないから、ロジックのすり替えを行っているのにすぎません。

これだけの生産性の低下が起これば、金融マーケット再開の2/3から本格的な下落になると思われます。要するに月内は大して動かないでしょ、と言っているのです。いつから下がるか、を考えた場合、2/3から下がると考えるのが通常です。

こういった不規則な自然災害ですから、何が起こるかはわかりませんが、少なくても基準である中国市場が開いていないのですから、下がることはないであろう、と推測するのが合理的だと思います。

生産性が下がっているのに、株価が切り返すというような事態になれば、中国の市場の公平性が担保されていない、ということになります。

FOMCについて

過去に日米欧で金融緩和を行っていると書いています。

つまり、金融緩和を行っているのですから株価が下がる訳がないのです。しかしその道中、道中で下がる、下がると連呼をしている方を何人も見ました。現在、緩和をアメリカも日本、ユーロも行っています。

しかし、今回のコロナウィルス騒動によってECBのラガルド総裁は、金融政策を変更する可能性があるとブルームバーグのインタビューにて明言をしています。

日本は補正予算26兆円を組み、きのう参議院で可決をされました。そのほかBOJも国債買取をしています。

FRBは9月から短期金利の急騰に備え、1年物金利を固定しようと躍起になっています。

このような状況から株価は下がらないよ、と私はいっていましたが、クリスマスから年初にかけてのイラン暴発によって世界情勢が変わっているとも述べました。

すなわち、去年、一番景気のよかったタイやサウジなどで景気の減速が始まっていると思われるとも述べました、これによって株価は下がりますよ、と言っています。

ほぼ私の目論見通りにマーケットは去年から動いているのですが、みなさんの感想はいかがでしょうか? 人の意見はあまり見たくもないのですが、どうしても耳に入ってくる解説があまりの間違いの多さに文句は多くなることをご勘弁ください。

さて、今回のFOMCでは9月から開始をした緩和策の多少の引っ込みを示唆する内容でした。しかし市場は、議長が金利を上げるといっているのにも関わらず、長期金利が下落という全く意味不明の反応をしています。

株価が下落するのは、緩和を緩めるのですから当然の帰結です。

市場がまともな反応と逆の方向にいくのは投資家にとってはチャンスを提供するのです。すなわち、金利が上昇すればどうなるのか? を考えれば、債券はもちろん、貴金属の金などがチャンスになるでしょうね、と考えることが大事なのです。

問題は、中国で問題が発生しているけど緩和を縮小し、金利を上げるといっていることです。これは株価の下落を促進するということです。しかし、このFRBの姿勢を咎めることはできません。

理由はFRBがアメリカの国内銀行であり、国内の景気をウォッチする義務はありますが、今回の中国のコロナウィルスの影響はあるとはいえ、国内問題ではないコロナウィルスを政策課題に乗せることは法律に違反をするのでそんなことはしません。

すなわち、アメリカの景気は好調ですが、懸念としてはコロナウィルスとユーロの減速があることをFRBは認識をしています。でもその懸念は国内のものではないから、株価が行き過ぎたものを訂正するといっているのです。

この論旨からいけば、株価がもう大丈夫、なんてことはないのがよくおわかりですよね。ほとんどの金融の専門家と自称で言っている人がこのことを理解できていないのです。びっくりでしょ(笑)。そんな程度なのです、証券会社の専門家と自称で言っている人のレベルなぞ。

本日のドル円は円高になるでしょう。小動きでしょうが、本来は円高になるという認識で良いと思います。

しかし、2/3から円高になる可能性が高いという前提条件を忘れるとうまいポジション組みができないでしょう。言っている意味がわからない方が多いと思いますが、この辺についてはまだ後日、解説をしたいと思います。