おはようございます。

今朝は、GDPの発表になります。現在、8:50になりますが、年率で6.3パーセントのマイナス、前期比でマイナス3.8パーセントになりました。この解説をしてまいります。

 

日本GDP

上記のグラフは年率での日本の成長率です。

この6.3のマイナスというのは上記のグラフをみればいかに衝撃的な数字なのかはおわかりになると思います。

過去25年でみても最悪な数字です。

リーマンショック並みのマイナスであり、ここにはリーマン並みのことがおこれば日本銀行や政府は大規模な金融緩和を考える、と言っていた政府、日銀の行動が注目されるkとおになります。

さらにいえば、今回の発表は2019/10-12月期になるのですが、その前年、2018/10-12月がマイナス0.1なのですから通常の日本経済であれば、プラス成長になるのが年率で6.3のマイナスというのは尋常ではない、ということです。

これは10-12月には消費者信頼感指数は回復をしていましたが、実際には、企業は年末の金利上昇によってお給料などがのびなかったと考えることができます。

わずかに喜んだのは金利で生活をしている人たちが競ってお金を使ったことが消費者信頼感指数を押し上げたのでしょう。

上記は前期比になりますが、前期はわずかに0.1パーセントの伸びになりますので、1.6という数字にはそれほど驚きはありません。

この前期比のデータをみていくと、問題は、前期の伸びが良かったときに大幅なマイナスになっていることです。

2014年のマイナスはいうまでもなく前回の3パーセントの消費税増税のときになります。

今回の問題は前期が大してよくもなかったのに、大きく下落をしたということです。

つまり日本は回復軌道にのっているのであれば、前期比が大幅なプラスになっているときには大きくマイナスになる可能性があったのですが、今回の場合は前期が大したことがないのに大きく落ち込んでしまったということが問題なのです。

GDPの内訳はまだ分析していませんが、本当に消費が原因、つまり増税によるという、ものではないような気がします。

 

これを受けて

では、この数字を見ることがなぜ、大事なのか、という話をしていきます。

まず、これをきちんと計算することによって、株価や為替の数字はかんたんに予測できるのです。

たとえば、マイナス6.3、前年比でみれば、ということはどういうことかといえば、2019/10-12月期の前年比ということは比較対象は2018/10-12月になるのです。

2018/10-12月の日経平均の高値、安値をみていけばいいだけの話なのです。

現物のチャートは手元にないので確認はできないのですが、先物の2018/10-12月の高値―安値は以下の通りです。

高値24440-安値19282

です。

前期比マイナス1.6という数字に対して比較対象数字は、2019/7-9月になります。

その間の高値、安値は以下の通りです。

高値22256-安値19987

です。

これに今回発表された数字をかければいい話です。

まず前年比

24440×0.937=22900
19282×0.937=18067

前期比
22256×0.984=21899
19987×0.984=19667

ということになります。

となると高値のレンジは21900-22900
安値のレンジ 18067-19667

ということになります。

日経の週末の引け値は23668円ですからレンジの上限の22900円くらいまで想定して下げることを念頭にポジションを組み立てれればいいのです。

ファンドは4パーセント近くのマイナスを想定して売っていたのですから売り増しします。みな、逃げたいのにここで買う方もいっぱいいるのでしょう。結局、投げが投げを呼び最悪の展開になると予想されます。

あくまでもレンジの上限であり、加減は2万われなのですから、ここから5月までその展開があり得るのです。そういうことを想定しないで、売買をやっているというのは無謀に近いと私から言われてしまいます。

では為替のサイトに関してのサイトになりますが、ここで解説するまでもないでしょう。かんたんです。分母が減って、分子は増大するのですから、円安です。株安=円高と思っている人には、最悪な展開でしょうね。

しかし、申し上げたように数字上はリーマン並みなのですから、政府、日銀は緊急対策を行うでしょう。

しかし、焼石に水でしょう。マーケットは上昇するのは半年後だと考えるのが通常です。大胆な判断はできないと考えています。