おはようございます。

株価をみていれば、円安のメカニズムがわかるという話をしています。

でも、よく考えてほしいのですが、世界の中でマイナスになっているのは、それも大きく、という点で日本だけだ、ということです。

この点をよく考えると、世界の中で日本の成長リスクが懸念されているという論調は当然だということがわかります。

つまり、この円安は「悪い円安」だということを根本に念頭に置かなければいけない、ということです。

今朝の外電

DJ 99.56   金利 99.954
225 101.23  金利 100.01

上記のようにアメリカは安く、日本は高い、金利も同様になります。おわかりかと思いますが、100がきのうの引け値であり、100より上が前日比プラス、100以下はマイナスという意味になります。

分母が拡大したら、円高と思う方も多いのですが、アメリカは0.44のマイナス、日本は1.23のプラスになります。

この場合、分母が拡大した場合、たいていの場合、その解は小さくなりますが、分母の拡大が分子の拡大を凌駕した場合、その解は大きくなることに注目してほしいのです。

つまり日本株の戻りがきついから、こういう円安に今朝なっているのです。

では、この円安はどこまで続くかを考えていきましょう。アメリカ株や金利は日本時間は動かないことが前提条件として考えると、円高になるのには、日本が大きくなるか、小さくなるかを考えればいいだけです。

アメリカ株は動かないのですから日本株が大きく上昇すればその解は大きくなり、反対に小さくなればその解は小さくなるというだけの話です。

きのう、23600円を日本株は大きく超えることがないでしょうと記しましたが、途中途中で超える場面はありましたが、結局、23600円より下になっています。

この端的な事実を考えれば日本株は本日、下がる可能性が高いのではないか、と考えることができます。そして、本日の引けが、どうなるかを考えればいいだけの話で、そこからまた同じ作業をしていくだけの話です。

日本時間の10:30から上海がスタートし、そこから15-16:00からヨーロッパがスタートします。夜にはアメリカという順です。

今のマーケットのテーマは、中国なのですから、中国の株価は日本の株価を左右します。そしてヨーロッパ経済は中国に依存をしていると思いますのでヨーロッパの株価はある意味、中国の株価になる訳です。

ただし、現状のユーロをみれば明らかですが、ダダ下がりの訳です。つまり通貨安が株高を招いているということもあるのです。

ある意味、金融緩和となってくるわけです。だからドイツ株が新値と言っても通貨安と上海株、ドイツの貿易依存率の中での中国の割合、など考えると、本当の意味での上昇なのか、それとも下降なのかはわかるということです。

予断ですがユーロは通貨安によって金融緩和を行っていると考えることもできます。そして中国が金利引き下げと、やっている状況の中、当事国である日本の無策ぶりが浮き上がってきます。

補正予算26兆円の審議を、桜を見る会、などいまだにやっている訳で、アホとしか思いようがありません。

この騒動の中で、懸念は、中国がコロナウィルスの終息宣言みたいなことを言っている訳です。

日本の現状を考えれば、終息などする訳がないのです。理由は、日本よりも衛生が悪く、医者も病院、医療スタッフのいない中国が終息などする訳がないのです。

それを全人代を前に収束宣言を出すような動きがあるということです。

つまり、またウソで塗り固めた発表を今後も行う可能性がある、ということです。要するに、チャイナショックのようなアホみたいなことが、また起こる可能性がある、ということです。

中国というのは典型的な権威主義、そして儒教国であり、トップが言ったことは絶対に死守をしなければいけない面子というものがあります。

まだ習近平はそのような発言をしていないと思いますが、そんなことをいえば、また、ウソで塗り固められた情報が発信されるわけです。

今後のリスクは中国発のウソで塗り固められた情報だと思います。