おはようございます。

長期的と短期的な見方、そして絶対値と相対値の見方を間違えている人がほとんどの世の中です。

これは専門家と称しているプロと言っている連中が起こしているジレンマになります。

私たちのような素人になるともう無茶苦茶なのです。要するに自分に都合のよい理由を探し出して、これが正しいとか叫んでいるのですから。

 

トランプの再選が危うい理由

まずはアメリカの経済指標をみていきましょう。

上記はアメリカの総合PMIです。これが悪いということで、S&Pが売られたのです。総合PMIが悪いとS&Pが売られるのであって、ダウが売られるのではありません。

ダウは以下のような製造業PMIに左右されるのです。

上記はフィラデルフィア指数、製造業の指数になります。劇的に良化をしているのはずっと話をしているように金利が下がったから。

日本のGDPが悪いのは消費ではなくて設備投資が悪い、と喝破しましたが、その要因は金利の上昇です。アメリカは反対に金利が下落しているのですから製造業は設備投資を加速させて良化する、結果が上記のようなフィラデルフィアになるのです。

つまり総合指数はアメリカの全産業を羅網しているS&Pに反映をされるのです。ダウの正式名称は製造業30種平均なのですから、頭は軽いはずだけど、実際の値段は重い訳です。

さらにいえば、ナスダックは新興市場です。新興市場というのは主に現在ではITを指すわけです。ITは設備投資などほとんどしない訳ですから金利に左右されず、アメリカの景気動向に敏感なのです。

こういうことを理解するとアメリカを代表する株価指数の違いがよくわかり、外電をみなくても経済指標をみればだいたいどうなっているかは想像つくわけです。

そこで考えていくと、アメリカのGDPの7割は個人消費です。個人消費の先行きは金利でみていけばよい、と言っているのです。金利は来月も利下げされる見込みであれば個人消費は冷え込む。

実際に、賃金の上昇率は鈍化をしており、結果として、トランプの支持が落ち込む可能性があるのです。

つまりトランプの岩盤支持層と言われている、30-40パーセントの層はいままでお給料が上昇していたから支持をしていた側面があります。それがなくなった場合には離反する可能性があるのです。

トランプがいくら荒唐無稽なことをやっても、支持が伸びた、横ばいなのは個人的にはお給料が増えたことにあります。アメリカ人の考え方からしてお金は日本人以上に大事なものであり、それがなくなった場合、おそらく岩盤支持層の急落が考えられます。

その時期というのは金利が急落をし始めたのが、9月から考えると、半年後の3月には賃金上昇率がマイナスか、ゼロに前月比になっていく可能性があります。その結果が大きく出るのは4-5月だと思います。

ちょうどこの時期に、前年比ベースで物事を考えていくと、去年は米中戦争の激化があったわけです。相場は急落をしているのです。

私はここで書いたのか記憶はありませんが、今年は5-6月がキーポイントになる、ずっと言っています。あらゆる指標が5-6月に転換するとにらんでいます。

その場合、現在の情勢が続く場合、多くの消費者の生活は苦しくなり、トランプの支持率が急落をする可能性があるのです。

一方、民主党の選挙戦は、バイデンなんか無理、と言ったように本当にバイバイ、バイデンになりそうな勢いです。

以前から言うように民主党は最早、内戦というような状況であり、本流のバイデンが落ちた場合、サンダースやウォーレンなんてどうしようもない状況です。

おそらく、こんな変な奴らよりも(怒る方も多数だと思いますが)、ブティジエッジやブルームバーグに候補者は収斂されていくと思われます。

ブルームバーグは、資金力はありますが全米をまたいで支持を集めるかと言われれば、疑問を持たざるを得ません。

そうなると、ブティジエッジしか候補はないね、と思うのです。

前回、木村太郎がトランプの勝利を予言しましたが、その理由はトランプの党員集会の盛り上がりがをみてとのことです。

この予測は単なるまぐれ当たりと私は喝破していますが、選挙というものは最近、ロックフェスに似ている様な状況になっているのも事実だと思います。

つまり熱狂的に盛り上がる候補者が当選する確率があがるとは思います。数字をいくら分析しても・・・、党員集会での盛り上がりが重要と思うのです。

では、ブルームバーグやバイデンでそのような状況があるか? といえば、そんなことはあり得ない訳です。口下手と大金もち、という事実をみれば無理でしょう。

できもしないことを叫ぶサンダースやウォーレン、クロブシャー、無理でしょう。

オバマが当選したような状況に、今後なるのではないのでしょうか?

トランプは相も変わらず、金利を下げろと叫び続け、そして、消費者のお給料を押し下げることを続けることでしょう。これで当選が安泰とはとてもではないですが思えません。