おはようございます。本日は春分の日のお休み。こういう暦からみのお休みは世界的にお休みになることが多いものです。

世界の休日というのは田植え、収穫などの農業に即したものが多く、ゴールデンウィークなどは完全に田植えの時期です。

しかし、一方で、現代の私たちはそんなことを忘れ、違うことばかり考えている訳です。なんだかなぁ~とか思ってしまうのは私だけでしょうか?

本日は、相対値と絶対値の話です。

 

アメリカが一番悪くなる根拠

たとえばコロナウィルス発生時、私は一番、影響が大きいのはシンガポール、タイだということはずっと言い続けました。

ところが実際の声は台湾や香港の方がひどいと考えている人がほとんどでした。

その根拠は地理的な関係であろうと思います。単純に考えれば、距離が近いところが被害は大きいという考えです。

でも、現在、東南アジアで一番、株価が下がっているのはシンガポール、次いでタイになります。

私が正しかった、と言いたいのではなく、みなさんが本能的に感じるカン、直感というものでしょうか、ほとんどは間違っているのです。

ただ、私もそういう知識がなかったら、たぶん、台湾や香港の被害が大きいと間違った回答を出していたことでしょう。

何が言いたいかといえば、直感なんて誰しもが備わっているもの、なんてみなさんは考えているでしょうが、直感の多くというのは、その人がもっている知識ベースを元に出されるもので、いろいろなことを知っている人ほど、直感の正答率は上昇するということです。

以前から私は、相場で勝ちたかったら本を読め、とずっと言っていますが、自宅待機の児童に本を読もう、なんて運動が起こり、ようやく、時代が私に追いついてきたな、という感想です。

本を読むことによって無駄な知識が増え、それを直感を助けると私は信じています。スマホになんでも、書いてあるから知識なんて必要ない、なんてことは大きな誤りです。

人間というのは、知りたい欲、というものがあり、スマホやインターネットなどその本能を枯渇させる諸悪の根源だと私は思っています。

だから、私はスマホなど中毒になりやすいようなものは持ち合わせないのです。ゲームをやらない理由も同じ理由です(笑)。私は嵌るとすべての時間をそれに注ぐ傾向がありますので(笑)。

要するに中国で発生するコロナウィルスで一番、被害を受けるのはその前年に一番、景気がよかった国々になるのです。

理由は非常に明快で、経済というのは基本的には前年同月比で動くからです。経済指標というのは、前月比と前年同月比がおもに発表されるわけです。

前月のことはみなさんおぼえていますが、去年の同じ月に何が起こっていたのかを思い出すゲームでもあるのです。

私も今、去年の3月、何が起こっていたのか、自分自身のことは覚えていますが、経済事象はまるで思い出せません。

どういう状勢であり、その比較の数字が経済指標で出る訳です。その記憶を覚醒させるゲームなのです。

シンガポールと台湾は去年、ものすごく景気が良かった国で、新興国ではナンバー1,2と言っても過言ではないでしょう。

だから、相対的に今年は、コロナの影響を受けて悪くなるのです。この発想が世の中のほとんどの人ができません。

つまり、今のアメリカ株のように下がるまで下がりつくせば、今年の経済指標の数字のベースになるのですから、土台の数字が悪すぎるから、この数字を叩き台に来年の経済が決まるのです。

コロナなどは治れば、ほとんどの人は元気になり、生産活動も再開するのですから、来年は無茶苦茶によくなるなんてことがもうわかっているのです。

たとえばメトロポリタン指数やフィラデルフィアが悪いと言って嘆く方がいっぱいいますが、来年のこの時期はぐちゃぐちゃによくなっているでしょう。

つまりアメリカが一番、今後、経済停滞を招くのは当たり前の話ですが、結局、回復も早いのです。コロナによっての生産性の低下なんて治れば、みんな元気になれる訳ですから。生産性も回復します。

リーマンに時間がかかったのは金融が崩壊したからです。アメリカの主要な金融機関がみんな機能不全で景気など回復しません。今回はサプライチェーンの崩壊ですが、施設が壊れたわけじゃありません。

さらにいえば、絶対値でいえば、アメリカはそれほど悪くない成長でした。しかし、相対値でいえば、去年2月から米中の摩擦が激化し、5月から制裁関税です。

つまり本来、何もなければ、アメリカはものすごい成長になったのですが、トランプさま(笑)のおかげで成長を抑え込んだのです。つまり上がらなければ、下がりも鈍いということなのです。

でも、株価は絶好調のようになったので、相対的に絶望的な下げになったのです。

原油はコスト1ドルなのに150ドルまでいったほうがインチキの極みであり、20ドルでも高すぎるのです。原価の20倍で商売する人をあなたはどう思うか?の問題です。

日本も同じです。去年は貿易や台風の問題で、本来はもっと成長すべきところを抑え込まれたのです。だけど、株価はアホ日銀が買わなくても上がるのに買うからこれだけ落ちたのです。

もう買うの、やめろ、アホと言いたいです。短期的には効果は大きいですが、長期的な副作用が大きすぎるのです。ど

うやって手仕舞うんだ、ボケ、と言いたくなります。参考までに日経の適正値は4-5万ですけどね(笑)。やすすぎるんです。

要するに去年、良すぎた国が、今回のコロナ騒動で一番、悪くなるのです。ユーロなど安くなるでしょうが、そもそも「悪い」のです(笑)

 

ヒーローが誕生したリーマン

古今東西、安いものを買えば儲かるのです。そして高いものを売れば儲かるのです。

ドル円をどの規準でみると高いか、安いのかを考えるのです。株価をどの規準で見るかで高いのかを見るのです。

その基準は前記したように「去年」なのです。

それで成功したのが、リーマンではバークシャーのバッフェットです。バッフェットから学べるのは、徹底的に安いものしか買わないのです。

バリュー投資とか訳のわかんないことを言うアホがたくさんいますが、要するにコストより安いものしか買わないからあれだけ成功をしたのです。しかも株式市場で50年以上も活躍できるのです。

ここから学べることは、あなた自身が考えて、安いものを買っておく、ということが大事なのです。私も腕まくりしていてものすごく安いものを今、目をさらのようにして探しています。誰も気づかないようなモノを。

このコロナですごい苦境に陥っている人は、何もかもが安くなるのですよ、再起のチャンスなのに落ち込んでいるヒマはないのです。

安いということは、これからいくらでも上がる可能性があるのです。自分の価値が安くなるということはあがる他ない、と割り切ることが大事なのです。

私は今週、何度も批判をしましたが、下がっている最中にいくらあがいてもあがりっこないよ、と言いました。

底をついたときに対策を立てるべき、と何度も言っています。ところが中央銀行のアホどもはコロナの影響を軽視して間違え、世間や政治家の声に負け、対策を取り墓穴を掘っている。

ダウントレンドのときに買っても、無駄、お金の無駄、知識の無駄、なにやってもダメなのです。下げ止まってから対策や研究をして買えばいいだけの話なのです。

それを偉そうに単なる安いものを買えばいいものを、バリュー投資とか訳のわかんない造語を作り出し、偉そうにふるまっているアホをみると私は笑ってしまいます。

安くて将来性のあるものを買え、と言っているのです。

人を小ばかにしている経営者の典型はゴーンや孫だ、と私は言っています。人を小ばかにしているような人間がいる会社は伸びませんし、国家も伸びません。

そして数字的な根拠というのは去年の数字です。よいものを売っているのに、ちっとも株価が上がらない企業とか、そういうものを買えばいい、と言っているのです。

数字上は去年の数字を叩き台にし、そして、それをベースにして数字的な根拠を組み立ててればいい、と言っているのです。

これがわかっていないで私は数字に詳しいと言っているアホがたくさんいます。データアナリストとか自分で言っている奴のほとんどがこのことを知りません。

知りませんというか、相対値と絶対値の違いがわかっていないのです。そんな連中に騙されるのはいい加減、やめて、自分でおかんがえなさい、というのが私の意見です。

他人の意見を頼りにしているうちは、そのうち、お金を失います。大事なことはスマホで得た知識ではなく、自分自身で知識を根拠とした自分のかんがえが宝の山なのです。

自分で考えることができない、というアホがいっぱいいますが、考えることができないなら、取り敢えず、目の前の自分のわからないことを勉強せよ、ということです。

わからないことだらけなのを放置して考えてもわかりっこねーだろ、というのが私のかんがえです。それさえもやらないで儲けたい? 100年早いよ、と思うのです。

言いたいことはリーマンが100年に一度の安値、でもそこから10年ちょっとで、また100年に一度に匹敵する安値がきちゃった訳です。

このチャンスを逃すの、バカですか? と私から言われてしまいます(笑)。