おはようございます。
FOMCを経て株価は売られると思ったのですが、まともや曲がるという致命傷です。申し訳ありません。
株価上昇の原因
株価がこれほどまでに上昇する理由がよくわかりません。
きのうのGDP発表にて、株価の基準値が変更になるのは仕方のないことですが、その前から買っているのは全く理解に苦しむものです。
この理由にきのうの材料はコロナ治療薬の治験が成功したこととメディアは一様に報じていますが、治験が成功をしただけの話であり、事実を伴っていないことを材料に上昇をする訳ではない、ということです。
つまり、治験やデータが基準に達したとしても、実際にその治療に成功をしたという訳ではなく政府がそのお薬に許認可を与えたわけでもありません。
効果が実態経済に影響を与えているのであれば、株価を買う材料にはなりますが、試験段階で上昇というのはなんとも言えません。
もちろん、S&Pの構成銘柄で個別が買われたということは材料になりますが、インデックス全体の材料にはならないと思います。
一方で、緩和を無制限に行っていることを、材料に買うという方もいらっしゃいますが、この緩和は経済活動が再開しつつあるという材料もデータもありません。
自粛の中、いくら再開の兆しがあるとはいえ、実際のデータもないうちに買われるわけがないのです。
事実、緩和を実施しても実態経済がついてこなければ、何れ株価は売られることになりますし、現在の状況はプチバブルみたいなもんだろうと思っています。
私がこういったことを書くときに、いつもこれは自分自身の独りよがりではないのか、そしてこれは事実と整合をしているのかを自分なりに確認をしますが、自信はありません。
ただ言えることは株を買う理由が明確ではない、つまり原因がわからないので、それはバブルという言葉で片づけると納得はできる、ということだけです。マーケットは常に正しいとシカゴ学派は言いますが、私はマーケットが常に間違いだらけと思っています。
その間違いを正すために私たち、投資家がいるのであり、その投資家が適正な価格に誘導するアービトラジャーだとは思います。
株価が上昇した原因がわからなければ、下落する原因もわからない、ただ、仮説として高すぎる場合には、バブルの場合には、下がると結論づけることができる、というだけの話です。
結局、2月にダウが3万ドル近くまで行ったときにわたしはなんども言いましたが、高すぎる、と。結果はその通りになりました。
あのときは28800ドルが基準でそこから1000ドル近く上に行ったのです。そこからいくら落ちたのか、怖くはなります。
今回もそうなんだろうな、と思いますが、バブルという定義がないので、なんともいえない、ということです。
ただ、失業者が10パーセントを超えるような勢いで、ほとんどの労働者が自宅待機の中、こんなに株価があがる訳がない、というのは数字として示されていないが事実です。
こういう体系は、妄想、妄言と言われても仕方がない、と思うのです。
米株価の規準値
この算出の仕方は以前に書いていますので、省略をします。
GDPは前期比4.8のマイナスですが、これを考えていくと現実離れをした数字になります。
きちんと計算をした人はきのうのダウの引値が今後の安値になると主張すると思いますが、まだ、経済活動が本格的に再開にもなっていないのに、まだまだ上昇するというのはあまりにも非現実的すぎると思うのです。
そこで採用をしたのは前期比マイナス4.8から予想される年率での計算で、この年率は5.1程度のマイナスになると思います。
そこで計算した基準値は、24910ドルであり、ほぼきのうの高値となります。そして、安値の目途は、21430ドルになります。
この見通しは4-6月期が最悪になると通説で言われ、今回の1次速報での数字は次回の改定値では下方修正されるといわれています。この通説が正しいとは私は思っていませんが、バイアスは下方にかかるでしょう。
よって、売り維持ということになりますが、ま、冒頭にもしるしたように、自信はありません。
為替は?
為替は結局、アメリカは5パーセント程度のマイナス、日本がどの程度になるのかはよくわかりません。
ただ言えることは日本>アメリカの構図は変わっておらず、円高傾向なのですが、テクニカル的にはいいところになります。
本日の日経の均衡点が20930程度になりますので、さらに円高が進行する可能性もあります。
この辺はわかりません。
言えることはダウも為替も3か月平均とほぼ同値になっていることです。売買の分かれ目になっていることは確かです。
その3か月平均と1か月平均は、3か月が明らかにダウントレンド、1か月がアップトレンドっで万が一ゴールデンになってもフェイクのクロスになります。
さまざまな観点を合わせると、下方向に株も為替も行きやすい傾向にあると思います。