おはようございます。きょうは書くことが多くて大変だ、の日になってしまいました。

ご質問される方は少ないのですが、たいていのご質問には回答をしますので質問があればツイッターですとかコメント欄にお書きください。

ただ、回答が難しすぎて、その後、何もなし、ということが多々なのですけどね(笑)

いただいたコメントは以下になります。

失業率についての疑問です。

米国失業率の定義は、「過去4週間のうちに求職活動を行った者」のようです。
3月中の失業者900万人が、手厚い給付金(仕事するより手取り多い)とコロナ都市封鎖の状況下で、全員が求職活動をしていない、と仮定すると、4月末の失業率は4月に失職した人のみの数値となり、計算は一致するのではないでしょうか?

失業率の計測基準日が分からず、この仮定が合っていると言えるほどの知識はないものの、仮定としては、合理的と考えています。
いかがでしょうか?

角野さんの基本的な考え方は、「(信頼できる)統計”数値”を元に、基準値を計算する」というものだと思われますが、今回は、米国の統計数値に「欠陥がある」と推測されており、違和感があります。
私は無知なので、統計サンプル数を知らず、統計知識もないので、適切なサンプル数も分からないのですが、できれば、米国の経済指標に「欠陥がある」根拠として、実際のサンプル数と母集団に対する適切なサンプル数はどれくらいかを例示するか、例示しなくとも、それを比較した上で「欠陥がある」と考えている旨を記載頂けると参考になります。

正直、コラムの言い回しが難しく、(おそらく)記述ミスもあるので、読解が難解で理解しきれていませんが、勉強させて頂いています。
今後とも、更新をよろしくお願い致します。

ご質問への回答 その1

まず私のコラムの誤字脱字や記述ミスが多い理由になりますが、書いているときに聞いている方がいることを前提に口語で書いています。つまり、みなさんに話し言葉で説明するようにしています。

いわゆる研究論文などをかくつもりであれば、事実と結果に対して齟齬が生じないように注意を払わなくてはいけないのですが、みなさんに説明するためには、できるだけわかりやすく表現をしなければいけない、ということがあります。

私の場合は書いている最中も、話している最中も、あ、この表現もう少し変えられないかな、とか、ここはもっと説明しなきゃ、なんて思いながら書き、話しています。

だから脱線が異様に多いのです。同時に、みなさんが楽しむことが大前提条件ですし、同時に自分もしゃべっていて楽しくないと、こんなのは続きません。

ゆえにアクセスやツイートの多さ、質問の多さというのは励みにしかなりません。

そして、本来は話しているつもりで書いていますので、一度、発した言葉は取り消せない、という条件からいえば、私は読み返しもしない、というだけです。

だいたい書いていて興奮もしてきますので、書いてしまえば、取り消せない「てにをは」が間違っていてもしゃーねーとしか思っていません。

だからといって、これが正しいとも思えませんが、みなさんが目の前にいて、そしてみなさんに理解しやすいように文章を書くとなると、こういう情景を思い浮かべないといくらでも専門的になって理解不能にほとんどの方がなると思います。

誤字脱字、記述ミスなどは、こういう背景があると承知していただければ幸いかと思います。許容される範囲ではない、と考える方もいらっしゃると思います。

しかし、こういうものとうのは読者や聴衆を喜ばせてナンボのものだとは思います。もちろん、この言い訳が自分の都合のよいように解釈をしていることも承知しています。

金利について

雇用統計については後回しにして、金利について記していきたいと思います。

上記はアメリカ国債10年物価格になります。

いつもの単純移動平均10.30を掲載しています。

価格は1-3月から急騰をしていますが、4.5月はほとんど動いていないのが観察できると思います。

現在、いつものように、10.30がこれからクロスをしようとしています。値段が大きく動かないのですから、これだけ接近をすればどちらかに放れるはずです。

テクニカルでは、これ以上読めませんが、ファンダでは、簡単です。1年物金利は0-0.25の誘導目標であり、おそらくマイナス金利の適用がありません。だから金利は上にいくしかないという判断ができます。

すなわち上記のチャートは、これから金利が急騰するのであれば、デッドクロスするほかないのです。実際、4時間はデッドクロスまでカウントダウンの状況です。

参考までにドル円は5m-30mくらいまで短期線が↓方向に行きそうな気配ですが4時間は上のまま。

この場合は、転換を意味しますけど、単なる押し目の可能性のほうが高い、しかし金利の状況によっては、押し目でなくなる可能性もあるということです。

上記の債券価格にドル円の推移や株価の推移を重ねてみてくださいね。ということです。

3月にドル円、株価が急落したときに債券価格も急落しています。価格急落ということは金利の急騰です。

金利が急騰するかどうかはわかりませんが上昇に転じるということです。

金利が上昇すればさまざまな影響があります。

まず、金利が変化する条件というのは主に

①資金需要の増大

②アメリカ政府の債務状況

③物価 になります。

すでに①の資金需要に関しては、FRBが十分な資金供給を行うために低金利に抑えています。

②に関しては債務上限法があり、これは議会がコントロールするものです。③の物価はこれだけ不景気ですから。物価は下がるはずなのですが、実際は、上昇気味です。

つまり金利の上昇は物価の上昇を起因することが濃厚だ、と現時点では言えるのですが、私には物価が上昇するとは思えない。

ただ憂慮すべきなのは、マネタリーベースを増やし過ぎている、通常は総供給の5パーセント程度の供給増であればインフレは起こらないというのが定説になりますが、さすがに緩和をやりすぎかと思います。

これをどうやってインフレを防ぐために早急にヘリコプターマネーを回収する必要があるのには注意が必要です。

要するに物価の上昇の原因はよくわからないということです。

ともかく金利が上昇すれば株価や通貨にも影響がある。

具体的にいえば、為替、株価、今、順調にあがっているけど、金利が上昇しはじめたら注意だよ、ということです。

とくに商品相場の金、原油など鞘が無金利になって調整されたような地点になりますので、ここから売りの買い戻しがなくなる可能性があるということです。

何を言っているのかさっぱりわからないと思いますが、書くスペースがすくなすぎるだけです。

さまざまな条件を考えると金利上昇は必然ですし、今、起こるとさまざまな弊害が起こるよね、ということで注意してください、ということです。

参考までに、私は以前から今回の不景気は金利が早く上昇するよ、と以前から指摘をしています。

 

雇用統計について

あまり長くつまんねー話をしていると誰も聞かなくなる読まなくなるというのが常ですので、かんたんに書きます。

失業率15%は、失業者3000万人に相当します。3月は4.4で900万人です。この間2100万人の失業者が「存在」することになります。

一方のこの間の失業保険申請者数の増加は、週ごとの発表になりますので、正確な数字は出せませんが、2500万人の増加です。

この数字の意味するところは400万人の再雇用があったとかんがえられることです。これは就業が2億人なのですから、0.5パーセントに相当します。

この大不景気の中に0.5パーセントの雇用があった、というのはどうとらえるかの問題ですが、すごいこと、と私にはあります。ゆえにアメリカ経済は復興をしたらすごいことになる、というのが一番。

その一方で、労働参加率は1.8だったと思いますが、悪化していないのです。失業率が11悪化をしたのに、労働参加率が1.8しか悪化していない、というのは数字に齟齬があることの証明になります。

つまり発表元が齟齬はありますよ、と言ったに等しいということを言っているのです。実際に言っていますけど(笑)。

おわかりになっていると思いますが、労働参加率は、全米人口に対しての1.8の悪化、そして、失業者は就業人口に対して11パーの悪化ですので比較できません。

でも、パっとみてこの数字、おかしいのは普段から数字に接していればわかると思います。

きちんと計算すればどのくらいの齟齬があるかは、面倒くさいので計算しませんが、相当な乖離がありますよね。だから、統計として正確とはいえない、と言っているのです。