おはようございます。

金利は低下したにも関わらず、株価は急落、ドル円も調整になります。

金利に関してはそれほど詳しくもないのでなんとも言えませんが、結果的に言った通りの展開になっていると思います。

ただ、この結果は「まぐれ」と自覚をしています。私が理想とするのはきちんと原因を把握し、その結果起こることを想定し、その通りになることであり、今回の場合は急落した原因がよくわからん、と考えています。

こういう「まぐれ」を勘違いする人が非常に多いと思います。批判をしている以上、自分の「まぐれ」を自慢するような愚は犯したくないものです。

物価について

きのうは消費者物価が発表されました。

こちらが絶対値

こちらは年率での相対値になります。

今回の不景気の違いをもう一度確認します。

リーマンショックのときは、金融機関の破たんによって、工場が操業したくても、お金がないので操業できない不況です。

今回の場合は人が工場に出勤できないので、操業したくてもできない状況です。

リーマンの際は、お金を貸してくれる金融機関がないので、操業できなかった、すなわち金融機関がまともに動き始めるまで操業再開はできない状態です。

今回の場合は人が出勤できれば再開できる不況なのです。

この違いを理解すると、私は疑問に思っているのですが、今回の不景気はリーマン以上だ、とトヨタの社長が騒いでいましたが、非常に疑問です。

まず利益が80パーセント減と厳しい数字を報道していますが、売り上げは2兆円を維持しているのでいったいいくらの売り上げが減ったのか、と思うのです。

もちろん、固定費などのコストは毎月必ずかかっているので利益が減るのは当然です。

人間というのは、今ある危機のほうが過去の危機よりもその渦中にいる際は、思うものだと思います。ゆえに今の危機以上の危機が未来には必ずある、とは思います。

企業の売り上げが減るのは1-2か月、現在、まともに操業ができないのですから当然です。

これだけ自粛が長く続けば、人間は慣れてしまいますので、その動きは鈍くなるのでV字回復も難しいのも理解できます。

でも、人の行動がもとに戻れば、おそらく経済も元に戻ります。ただ、今年の冬の感染拡大は必至なんだろうな、とは思います。

リーマンとの違いは、上記のようになりますが、決定的に違うのは給付金によって売り上げは落ちないことです。特に衣食などは落ちるはずもないのです。

外出制限以外は、普段通りなのですから。もちろん、私の家計でも出費がいつもよりも2割ほど減っていますので、ある程度の落ち込みは仕方がない、と思いますが。

私は回復の反動はすさましいものになると考えている、ということが言いたいだけです(笑)。ま、論旨がずれていますので理解しにくいと思います。

さて、消費者物価は、前年比でプラスを維持をしており、思ったよりも悪くはないということです。

さらに、このCPIにエネルギーや輸送を含めなくなると下記のようになります。

ご存知のように原油価格は半減以上になっており、輸送機器も移動制限によって大きなダウンになっているのを除くとこんなものしか下がっていないのです。

そもそも景気は順調であり、そして、一般消費者は、給付金や失業手当によっていつもより大きい収入があることを考えると、たぶん、元通りになったら爆発的だよね、と思います。

これで悪くなる、というのはおかしい、としか、考えようがないのです。

しかし、この物価では、金利は上がりようもない、というのがみなさんの心象になると思います。

今、市場にばらまかれているお金というのはアメリカ経済の実力以上のお金がばらまかれており、日本もまだ手元には届かない人がほとんどだと思います。

しかし、政府が約束した以上、いつかはくるでしょう(笑)。早くきてほしいと願っている人にはこういう楽観的なことを申し上げるのは非常に、つらいものがありますが。

このお金は、どこに行くの? ほとんどが再生産されないお金になり、消費に回される公算が大きいと思います。

かんたんな話ですが、お金の使い道は2種類あり消費して消えてしまうお金とお金がお金を呼びこむお金です。今回の場合はほとんどが前者になるということです。

つまりほとんどの人が使ってしまう公算が高いと思います。そうなれば景気の落ち込みはそれほどでもない、ということです。そのお金は経済の実力以上だ、ということです。

そうなると供給が操業停止によって弱っているところに、需要が爆発的に伸びる、という現象が必ず起こると思います。

中央銀行としては、金利を安く誘導したいでしょうが、物価が上昇し始めれば、おそらく安いままの誘導目標ではいきません。つまりゼロ金利解除は案外早いよ、と言いたいのです。

これが長期金利がジワリジワリと上がっている理由だと考えられます。

今のお金の緩和状態というのはマネタリーベースの5パーセント以上をまだ数字が出ていないので超えているでしょう。通説では、5パーセントを超えてくると、インフレが発生すると言われています。

つまりインフレを防ぐために中央銀行は、この緩和したお金をオペによって早急に回収にかかります。コロナのあとは激烈なインフレなんてシャレにもなりません。つまり金利の上昇は早いということです。

金利が上昇しながらの株価の上昇というのはたいへん鈍いものになります。それでL字回復という意味なら理解はできます。

しかし、ゼロ金利を解除すれば一時的に景気は落ち込むでしょうが、おそらく消費者の強烈な買い物によって飛躍的によくなると思います。

何が言いたいか、といえば、特に長期金利の上昇は時間の問題だ、ということが言いたいのです。

回復すれば金利上昇に関して、中央銀行はもろ手をあげて賛成する可能性が現時点で高い、マーケットをみている連中でわかっている人は今、金利に注目をしている、ということなのです。

本日の株価の急落は金利上昇懸念からの下落だと思います。私は金利が若干上昇して株価が下がると言っているので本質的なものが違うのです。

 

本日の相場

本日の均衡値は19620円くらいです。

19620まで行かなければ、日本株のほうが高いことになるので為替は円高になります。これ以上下がれば日本株のほうが安くなるので円安にいくだけの話なのです。

そもそもこの意味がわかっていない人が大多数だと思うのですが。
株価の説明ばかりしているのはこのためです。株価の動向がわからなければ、為替の動向はわからないから株価の説明に多くを割いているのです。

どちらにしろ、二番底を形成するのではないかな、と思っています。現時点では確定はしていません。

金利が上がっていれば自信をもって二番底の動きと言うと思いますが、逆に下がっているのですから、まだその可能性としかいいようがないのです。

10年放置プレーのつもりのトルコ、あがっているでしょ(笑)。10年放置だからどうでもいいけど(笑)。

買った直後の下げはインチキ、と言った通りです。これもファンダを分析すれば当然の結果なんですけどね。