おはようございます。

株価が下がって景気が悪くなると一斉にメディアが報じましたが、私から言わせれば何も考えていない証拠です。

本日はその話と、GDPの分析に新たな問題点が生じているという話になります。

 

景気は悪いのか、よいのか?

株価が史上4番目の暴落をするとメディアが一斉に景気が悪くなるだの、コロナの二次感染の懸念だの、と騒いでいます。

その日の夜のうちに小池都知事が東京アラートを解除すると発言し、第二次感染の懸念だったのじゃないの? とツッコミを入れたくなります。

いかにメディアや専門家がいい加減なことを言っているのか、しかも許せないのはそれが正解であるような言い回しをすることに私などは嫌悪感を覚えます。

なぜ、デタラメなことを言って、罪にならないのでしょうか? もう少し、発言には気を付けてほしいと思います。もちろん、私も十分に注意をします。

では景気が悪いのか? という話をしていきます。

アメリカ消費者信頼感指数

日本消費者信頼感指数(まちかど景気指数、ウォッチャー)

上記は日米両国で、GDPの7-8割を占めるとされる消費者の景況感指数になります。アメリカの場合は基準が100、日本は50になり、これが景況感の境目になります。

両国とも基準を下回っていますが、4月よりは景況感が回復しているということは、景気は底を打ったと判断することができると思います。

すなわち、3月の株価や為替の暴落のように、みなが一致して景気が悪化するというようなコンセンサスのような状況ではなく、今回の暴落は、景気が良い中での急落ですのでさげ方が違うことは誰でも理解できると思います。

3月のときのように下値を単純に追うような玉操作ではダメということを前提条件にモノ事を考えなければいけない、と思います。

では、一言で景況感を表せば、基準を下回っているので「悪い」と言えるのですが、3月や4月のような状況ではない、ゆえに景気は悪くならない、ということが言えます。

このようにスパンの設定によって景気が悪いとか、良いという言葉の規準は変わってくるものですから、株価が下がったからといって、イコール景気が悪い、なんてことではないのに、単なる小学生の直感に等しいもののようなものを連呼するメディアには悪意しか感じません。

では、これをどのように考えればいいのかを考えるのが投資家であり、企業経営者な訳です。わかっていることは、4-6月が二次感染が起こらなければ今回の景気の底になる訳です。

現在、発表されているGDPは1-3月なのですから、それほど悪くない。しかし、中国のGDPが7/15前後に発表され、アメリカが7月末に発表されればさらに悪くなる。

GDPと株価は相関(因果ではないことに注意)になっていますので、まだ株価は下がるでしょ、7-9月GDPの発表は12月末に確定値を迎えるまで↓なのですから、年末まで株価が安いのはすでにわかっていることなのです。

アナリストの中には二次感染がなければ株価は年末には上昇する、とか言っている人は必ず、いると思いますが、アホではなかろうか、と思います。

そもそもわかっていないから、そういった間抜けな発言ができるのです。

 

新たな問題

日米の現時点で発表されている双方のGDPを掲載します。

前期比では日本▲0.6>アメリカ▲5で円安方向になっていますが、前年比では、日本▲2.2<アメリカ0.23で円高になっているのです。

現在の状況

何度も言うように今期の日米の関係は日本>アメリカです。

ところが上記のGDPの年間はアメリカ>日本になっています。この辺は相当、解説が難しいのですが・・・(笑)

とりあえず数字だけみれば、GDPの日本▲2.2<アメリカ0.23ですので実際のマーケットも日本<アメリカになっていなければいけないのです。しかし、実際にはアメリカ-1.92<日本6.06になっているということです。

これを訂正する動きにマーケットはなる、と言いたいのです。

これを考えるのであればAIで自動分析にさせれば楽なのですが、私にはそのプログラミングの知識がない訳です。

AIが世界を変える訳がないのは、こんなことを考えるのはAIではなく人間であって、結局、AIは人間の指示を受けないと何もできない存在なのに、AIが人間を支配すると世迷いごとを言っている方がたくさんいるので私は笑ってしまうのです。

この問題を考えるときにはさまざまなことを考えなくてはいけません。

なぜなら二年前に起こったことを覚えていないといけないからです。数字をみれば思い出しますが、正確にはむずかしいのです。この辺はまた研究課題になっていきます。

さてきのうの為替の動きは、アメリカが大暴落で、日本は確りしていたのですから少し時間が遅れて円安になっただけの話です。日本>アメリカになったら、きっちり円安になったわけです。

その後、アメリカ株がしっかりするにつれて円安の勢いが止まった、私が言ったことをきちんと理解していると、ちゃんとマーケットは読めるわけです。

ただし、大幅な円安というのは前年の理論値が反転をしていますので、これは取り下げるほかない、ということです。

株価は3月のようなイメージをしても、無理です。最大で、年末まで株価は下がる可能性のほうが高いのですから、少なくても現時点では、株売りの長い闘いになるのではないかな、と考えています。