おはようございます。
結局、トランプが大統領にならなければもう少し「まし」な状態だったのだろうな、とは思います。
理由は明快で、中国が21世紀でもっとも発展した根幹は人口。アメリカは先進国の中で唯一人口が増えている国です。
だから、成長見込みがあったのですが、トランプのやっていることは無茶苦茶。
20世紀は日本だったのですが、この根幹の理由はやはり人口です。勤勉、まじめという理由は付加的な理由です。
アメリカの経済が絶好調な理由
きのうのフィラデルフィア連銀製造業指数です。
もう、バカバカしくて見てられない、というような数字になります。
きのうもコンセンサスがマイナス18から35とご紹介しましたが、結果はマイナスどころが27.5と驚異の数字です。私はこれをきのうの時点でこれを超えてくるでしょう、とお話しをしたと思います。
なぜ、こんなことがわかるかといえば、非常に明快です。
アメリカの個人収入になります。
4月の数字になりますが、激増をしています。
つまりコロナで大不況と言いながらも、収入は激増をしていたのです。となると、消費はどうなるかといえば、
こうなるのが必然です。
おまけに物価は、
下がっているのです。
これで、消費や小売が上昇するのは必然なのです。
消費や小売が順調であれば、フィラデルフィア連銀指数は製造業ですけど注文が多数になって工場は稼働をします。
だから、いまだに雇用、雇用と騒いでいる人がいますが、失業保険申請や失業率とか騒いでいる方々がいらっしゃいますが、そのうち減少するよ、と思うので私はすでに雇用関連の数字などみていません。
この流れを知っていれば雇用などウォッチする必要性を感じないだけです。もちろん、みていますが、減って当然であり、これが増加に転じるのであればウォッチするだけなのです。
それでいまだに4-6月がマイナス30とか騒いでいるオバカさんたちの話も聞きたくもありません。
フィラデルフィアやメトロポリタンの数字をみていると、もう、私が予測している10-15というレンジが切りあがるのも必然であり、下手すれば10パーセント以下のマイナスになる可能性も出ているときに、マイナス30って、アホですか、としか言いようがないのです。
このような状態のときに、景気が悪い、なんて信じ込んでいる人たちは頭がどうかしていると思います。
日本の状況は世界で最も大規模な緩和と騒いでいますが、アメリカほど個人所得は増えていないように感じます。
ちょうど、10万円の支給の時期になっていますが、消費が本当に増えるか、と言われれば増えないだろうね、と思います。
アメリカの死角
アメリカが好調なのは今、だけです。
FRBのバランスシートですが、コロナを受けて急拡大をしています。
直近、1年になりますが、拡大の幅は狭まっています。
どちらにしろ、バランスシートの拡大というのは政府発行の赤字国債を買い取って、その現金を市場にばらまくことを金融緩和、ヘリコプターマネーというのですが、すごい規模なのです。
過去にはそんな規模になったことがありません。
リーマンのときにも増えていますが、今回ほどではありません。
ここから、社債の買取もはじめ、そして政府には財政支出を求める、ま、どうなっちゃうんだろうね、と思います。
ようするにアメリカは借金漬けになった、という意味です。
これは政府だけではなく民間、企業、個人もです。
個人ローンの与信状況
企業の借金は社債という借金や約2か月無収入でも固定経費はかかるのですから、そのつなぎ資金は必要になりますので、借金まみれなのです。
その状況で、小売や消費が堅調って、それで将来が安泰って、アホですか? としか言いようがないのです。
今は、小売価格、いわゆる消費者物価指数が低迷をしていますが、これだけヘリコプターマネーをすれば、物価は暴騰をします。
リーマンのときもヘリマネを行っていますが、FRBのバランスシートは拡大をしていますが通貨の発行量は、成長率分しか増やしていないのです。
今回の通貨供給量がいかに異常なのかわかりますよね。
リーマンのときはインフレよりもデフレが心配されましたが、それは通貨の発行を伴っていなかったからです。今回は現金の流通量が異常です。
これでインフレが起こらなかったら、いつ起こるのでしょうか?
借金まみれで、借金はいつか返済しなければいけません。その上に物価が上昇したら、どうなるのでしょうか?
たとえば今、黒人、マイノリティーのデモ、暴動が全米で発生をしていますが、これは当面、収まる訳がありません。なぜなら、彼らは支援漏れや借金ができるほどの収入がない人たちだからと推測されるからです。
借金ができる人や支援をしてもらっている人たちは以前よりも裕福な生活を送り、その傍らにいるマイノリティーなどは生活困窮をする、暴動やデモが起こって当然の話なのですが、トランプは軍隊で鎮圧をする、と抜かす。ま、〇カにつける薬はない、というほかはないのですが、彼にはこういった支援漏れの人たちに対策を施すという発想がないのでしょう。
つまり、おそらくですが、トランプは再選に必要な人たちに支援をてんこ盛りにして、自分を支持しない人は無視、とやっています。
おそらく9月くらいから物価が上昇するでしょう。統計データは10月くらいからそれは確認できます。
大統領選挙の投票日には、まだ景気がいいでしょうが、そのうち、物価上昇によってまったくモノが売れなくなり、雇用された人たちは失業するでしょう。
FRBは2022年までゼロ金利とかほざいていますが、できるならやってみろ、と思います。その前に景気が過熱しすぎて金利を上げざるを得なくなります。
もうそんなのが見えているのに、いまだにFRBの議長OB中心にもっと政策的な支援を、とかさらに社債購入の拡充とか、アホなことばかり抜かす人たちです。
だからこいつらは4-6月のGDPがマイナス30とか間抜けなこと言うのね、と納得します。
最善の処方せんなどわかりませんが、バラマキすぎなのは確実で、それが間違いなく将来に禍根を残します。
今まで書いていることを理解している人は、株価は景気がよくても下がります。
この内容をみて、株は買いなんて言っている人は何も理解をしていません。株の根本的動きを支配しているのは、GDPです。
為替は、アメリカの景気が良いのでドル高なのですが、中味なんてこの内容、ないでしょう。ドル高なのでアメリカ>日本となり円高になっていますが、アメリカのダメさ加減はいつか露見すると思います。
私のように考えている人間は私一人だけではないはずです。必ず、アメリカのおんぼろを見抜いている人はたくさんいます。
どちらにしろ、インフレなのですからどこかで株は急騰をするでしょう。まずは下がってから、為替も円安になってから円高ポジを取る、というのが私の方針です。