おはようございます。米中の争いが本格化をしていますが、メディアの言っていることを鵜呑みにしてはいけません。

最近は、さまざまな意見をみていると急速なアメリカ親近感というものが日本に沸いていますが、この傾向は決して褒められたものではありません。

たとえば、尖閣を筆頭とする領土問題でアメリカに依存をするような言論が目立ちますが、本当にアメリカは守ってくれるか否かの議論にてアメリカは守ってくれると思いこんでいる人が多数のように感じます。

これは、アメリカの国益と一致するから今は守ると言っているだけの話であり、国益に相反するのであれば平気で見捨てるという国もまたアメリカなのです。

過去の経緯の検証からアメリカという国がどういう国なのかをもう一度、見る必要があります。

追い込まれる中国

根本的に今回の米中の争い、アメリカと中国がそれぞれの立場でモノを言っています。実際はどうなのか、といえば、完全に中国が押し込まれている状況です。

その答えは以前、メキシコなどでもおみせしましたが、海外直接投資をみればいいだけの話なのです。

上記は中国の海外直接投資(FDI)になります。去年の同時期、701だったものが今年472です。48パーセントの急減になります。

中国という国は貿易依存度が50パーセント以上になりますので、海外からの投資がなければ国が持たない国なのです。つまり海外貿易を発展させていくためには海外からの投資が不可欠です。

これだけ投資が減っているのにPMIやGDPが大幅に上昇、本当の数字なのか、と思うことがあります。

これには、金融緩和や、そのほか投資(共産党による投資推奨)などの数字があると思われますが、それを合わせても数字に整合性がない、と考えています。

だからといって中国の統計数字の操作疑惑に与するつもりはありません。ただ、理解できないのは自分の所為と思っているだけの話です。

ようするに、現状の中国はアメリカからの直接投資が喉から手が出るほどほしい、でも、このような状況ですので望めない。

では、中国から逃げていく投資に対して、そのいやがらせを軍事行動によって行っているだけの話だと、以前にも説明した通りのことです。

実際に中国への直接投資が激減するたびに、尖閣や南沙、果てはインドまで訳のわからない軍事行動を行っています。おそらく、絶対無理な話ですが、直接投資が前年並みになれば、この軍事行動は止むと考えています。

ですから、威勢の良いことを言ってアメリカに反発する中国ですが、実際はこの直接投資の状況ではアメリカに頭をさげざるを得ない状況なのが現在の中国なのです。

対外的に反発をするのは、国内では香港だけではなく打倒共産党デモばかりで強い態度に出なければ、共産党政権そのものが崩壊するからです。

香港に対して強硬にでるのは本コラムの書いたように予定通りの行動で、国家を転覆しようとする連中を拘束する法律を作成する共産党が特段、頭がおかしいとは思いません。

もちろん、自由が保証されている私たちの感覚では信じられない政策になります。

結局、1980-90年代に起こった、日米の貿易摩擦と構図はすべて一緒です。自動車、鉄鋼、半導体、農産物などにさまざまな問題が起こったのですが、これは日本だけではありません。主に、東アジアや東南アジアもアメリカの標的になっているのです。

このほとんどの交渉経緯はアメリカの完勝になっているのです。特に日本は、ほぼアメリカの言いなり、そして挙句の果てには自主規制までやってしまった、というのが現実です。

特に半導体はクリントンが日本に対して、韓国と中国に半導体資本の20パーセントを供与せよと言ってその通りになったのです。

韓国が日本の技術を盗んだのではなくアメリカに供与せよ、と強要されただけの話です。ルネサスなど訳のわからない半導体事業に経産省がゼニをツッコむのは、こういう経緯があったからなのか、と改めて自分の無知を晒す次第です。

過去の経緯と中国の直接投資の状況をみると中国はアメリカに屈服し、周辺国にはゼニと軍事で恫喝を繰り返す、こういう友人がいればあなた信用しますか? そういう国はハブられてみじめな結末を起こすでしょう。

だから米中のトラブルなど私にとってはどうでもいいことなのです。結果中国はアメリカに屈服し、そして周辺国には恫喝を繰り返す。バカバカしくてお付き合いできない、というのが本音です。

そしてアメリカのわがままが今後も目立ち、中国のブロック経済が進行する、ということだけです。

日本は結局、この日米摩擦によって国力を落としたまま現在を迎えています。トランプはそれに理解を示していますが、バイデンは理解を示すと思いますか? しないでしょうね。

でも、日本国内にはトランプ嫌い、多いですよね。無知なのに、イメージだけで好き嫌いを判断して偉そうに抜かす連中が専門家と称して語る、いい加減そういうのを止めてほしいと思います。

マーケット

さて、マーケットになります。きのうは久しぶりに手があった、しかも珍しく、という状態です。

円高は感覚と本能だけであまり動かないと言ってしまい、反省中です。

ただアメリカ>日本の状態はまだ続く状況ですので、円高は継続でしょう。あとは30日のアメリカGDP、日本8/3-7待ちになります。そこからになるでしょう。

言えることはこれだけの日米の金融緩和を行い、結果的には円安にいくものが円高になってしまっているのですから、この円高は相当に強いということです。

何を言っているか、わからない方がほとんどでしょうが、金融緩和、日米では現状では強力な円安材料なのです。それがアメリカ>日本になったとはいえ、円高に鮮明になるのは非常に珍しいケースだということです。

株価に関しては、30日までみるほかありません。おそらくアメリカGDPは35パーセントマイナスよりもいい数字でさらに買われるでしょう。

ほとんどの指標が前年比とくらべ、いいのにどこをどう計算したら35という数字が出るのか個人的には教えてほしい、バカバカしい。

とりあえず、きのうの流れは継続だと思います。動き始めればツイッターを再開したいと思います。