おはようございます。
GDPは前期比で32.5のマイナスという結果に終わりました。詳細の分析は後述することにします。
当たったか、外れたかの感想「だけ」でいえば、個人的には外れた感が大きいということになります。
では、この発表をうけて、どうなるのか? という分析が必要になってきます。
GDP発表後のドル円
上記は、過去のGDP発表後のドル円を表現したチャートになります。黄色がアメリカGDP、赤は日本になります。
過去の傾向をみてみるとGDP発表後の2-5営業日後に大きく動いています。
今回の場合はどうなのか? ということになります。
まず前期比でアメリカは32.9パーセントの減、日本は8/7まで詳細はわかりません。
参考までに1-3月の確報値のコンセンサス
になっています。
4-6月期の速報値(1次速報)は8/17予定です。
現在ではコンセンサスはマイナス25程度になっています。
どちらにしろ、日本>アメリカは変わらないように思います。
ドルインデックス
このGDPの結果を受けてドルは上記のように大きく下落をしました。書いてはいませんが、予定通りの動きでした。
これは政府やFRBが緩和を拡大したからではなく、アメリカの国力が32パーセントも落ちれば、当然のことです。
しかし、このドル需給緩和が緩いままなのは、おそらく来週中か、今週中には議会でのコロナ第二次予算が決定されるでしょう。すでに審議入りをしているということは緩和は確定しているのでしょうが、まだ実際に交付されていませんので需要があがる訳がありません。この交付がなされたときにはドルの需要が一気に盛り上がりますので需給の逆転が行われると思われます。
つまりドル安からドル高に転換をすると考えています。ですから、円高など一方的には進むとは考えていません。
株価について
株価の目標値の算出は以前にもお話しをした通りです。年率でアメリカ経済は9.8のマイナスということになりましたので、年率でも、前期比でも株価の目標値は出きるはずです
この数字を私はまだ、計算をしていませんが、ま、今の株価は高すぎるということになるでしょう。
何れにしても現在の株価水準が維持されるわけがない、と結論づける人が多数になると思います。しっかりと株価の基準値を自分で計算され、過去は、この基準値の計算通りに動いていることを勘案すると、選択肢は1つしかありません。
参考 アメリカGDP前期比
アメリカGDP 前年比
このように前期比も、前年比も過去最悪の数字です。
ほとんどの方は、この数字の使い方の意味をしらないので、マーケットに関わる人たちも数字をみて、実際のマーケットは別ということが多いでしょう。
しかし、実際にこの数字の使い方を読者のほとんどの皆さんはご存じだと思います。まだこの数字の使い方がわからないという方は、過去の記事を読めばいいでしょう。特段、強制などするつもりもありませんし、膨大な過去記事の中から探し出すのはたいへんなことでしょう。ですから、本気でこの数字の使い方を知りたい人だけが探せばいいだけです。
もちろん、私の過去のひん曲がった記事が過去の暴論も白日の下にさらされることになると思いますけど(笑)。
GDPが発表されて、すぐさま過去の相場で、その通りになったことはあまりありません。ゆっくりやっていけばよいと思います。
>この交付がなされたときにはドルの需要が一気に盛り上がりますので需給の逆転が行われると思われます。
需要は変わらず、供給のみが増えると認識していますが、なぜ需要が増えるのでしょうか?
交付のための元手は、国債だのみであり、議会が決定すれば、FRBが(間接的に市場から)引き受けて、バランスシートを拡大するものと考えています。
その分、ドル供給が増えるだけで、ドルの需要は変わらず、ドル安要因と考えているのですが、お時間ありましたら、需要が増える要因をお教えください。
よろしくお願い致します。