おはようございます。アメリカではバノンが、日本では、どうでもよいような内閣の一員が逮捕されました。

こういう状態になれば、政権も末期というのが過去の経験則みたいなものですが、きちんと分析をしなくてはいけません。

株でも、アップルが、テスラが、と騒いでいますが、これも末期症状だよね、と思います。

景況感指数の大事さ

景況感指数というのは景気にさきがけて発表される統計数字であり、その後、株価にそれが波及するものです。

つまりあらゆる統計の中で一番、景気に先行して発表される数字でありその数字の動向はマーケットの耳目を集めます。

株価が上がるにしろ、下がるにしろ、その端を発するのは景況感指数になります。

アメリカの工業指数で大切なものは言わずとしれたISM指数になります。この数字がどうなるかによって株価の動向が決まってくると言っても過言ではないでしょう。為替は日本の景況感指数とアメリカの景況感指数の除した数字によって決まってきます。

このISM指数の前哨戦がエンパイアステート(NY連銀指数)、フィラデルフィア連銀指数(通称フィリー指数)になります。この数字が両方とも悪ければ、ISMも悪くなり、良ければISMもよくなります。

そのほか景況感指数には、消費者サイドがシカゴ連銀指数が前哨戦で、本番が消費者信用指数、そのほかマークイットの指数などさまざまあります。

このことはだいぶ前に長く解説をしましたので、理解をしてほしいと思います。日本では、景況感指数の代表格は日銀短観になり、そのほか日経指数やまちかど景況感などがあります。

そのフィラデルフィア連銀指数がきのう発表されました。

コンセンサスも悪かったのですが、実際はコンセンサス以上に悪かったということです。

NY連銀指数

これをみると両指数とも5-6月が景気のピークであり、その後、悪化しているのがわかります。

いつものようにNYダウにフィラデルフィア連銀指数(赤色)、NY連銀指数(黄色)を発表日に線を引いたものです。

5-6月に発表後に株価が買われているのは統計通りになります。しかし、7月の発表後に買われているのはおかしいといえるでしょう。

それはISMに由来をします。

ISMがNYやフィラデルフィアに反して高かったので、株価が買われたということになります。

つまりこの3つの指数をきちんとみていれば、株価の動向はなんとなくわかるのでマーケットは注目をしているのです。

そしてきのうは失業保険申請者数も発表されました。

失業保険申請者数は減少するものと私は思っていましたが、反対に増えました。

つまり、景気は悪いのだろうな、と想像がつくでしょう。こういうときに金利が以下のようになっています。

景気が悪いのに金利は上昇気味になるのです。

これでは、おカネを借りたい、資金調達をしたい事業者はお金を借りるのをためらうのが通常です。FRBは金利を安くすると言っても、金利が上昇しているという事実をみなくてはいけません。

この状態でアップルが、テスラが・・・と騒いでもね、ということです。企業としては売上が上がっているのかどうかは知りませんが、全体が好調という前提条件が覆っている中での新値更新の訳です。

おかしいでしょ(笑)、だから、バブルになっているということです。実態のないまま上昇した株価は下がったときも強烈だよ、と言いたいのです。

とくにテスラなど中身など何もないも同然で、アホのマスクが分割とかで錬金術を行っているだけの話です。錬金術などは存在しませんので、どうなるのかはおわかりでしょう。

こうやって考えていくとマーケットのセンチメントは確実に転換しつつあります。

もちろん、ISMが真逆の方向に出る可能性もありますし、月末のアメリカGDPの改定値がっどうなるかによって違います。ただ、センチメントは完全に変わっているということを念頭に考えるべきです。