おはようございます。
連日の猛暑で、私の頭もとろけそうになっていますが頑張るほかないよね、と最早あきらめの境地に入っています。本日はきのうの動きとなぜバブル化をするのかの話をしようと思います。
きのうの動き
きのうは円高になるはずと記したと思いますが、なぜ、円安に行ってしまったのか、をお話しします。
まず、日経平均は1パーセント上昇をした場合、私の計算では23390円程度までと考えていました。
1パーセント以上の上昇になったときには円高になっていきましたが、その後、海外の株式市場が日経平均以上に高くなってしまったので日本<そのほかの市場、アメリカになってしまったので、円安に行っただけの話です。
つまり日経平均が力強く上昇したのですが、それ以上に欧州やアメリカ市場の株式市場が日経平均よりも上昇をしてしまったのです。
ゆえに、円安になったのです。
本日は、日経は逆に1パーセント以上の下落になる予定です。それに反して、海外、欧州やアメリカが強くなれば円安、日経に同調をして下がった場合は円高になります。
この辺は過去の記事にて、どういうメカニズムになっているのかの解説をしてあります。
数字が1%程度しか変わりませんので猫の目のように方向性が変わるし、また、そもそも上昇や下落の理由が明確ではありません。
緻密な計算をしていれば、その通りになるのですが、正直にいえば理解不能な動きです。
またマーケットを動かす要因①ドル②金利③GDPという3つの要因で現在、①の長期金利が上昇傾向②ドルは、上昇傾向③GDPはきのうの消費者信頼感指数をみてもわかるように下落傾向です。
上記の考察をみれば株が上昇するなどありえないことなのですが、実際はナスダックを中心に上昇をしているということです。
2月のときもそうですが、意味不明なみなさん、コロナが起こっているのにも関わらず楽観や強気をしていた結果があのような惨劇になったのです。今回は、世間の誰もが納得するような事件や弱材料が今のところないような状態です。ベラルーシの件やイラン問題も世界をひっくり返すような問題ではなく、むしろ、予定通り始まったか、という程度の話です。
世界は夏休みモードで9月にならないと、事件や要因が出てこないのかな、と思ったりもしますが、テクニカルは1本大きな陰線が出るか否かによって現在の状況が逆転するような状況です。気が抜けない状態です。
なぜバブル化をするのか?
以前にご紹介をした恒等式
マネーストック×流通速度=生産量×価格
この式で考えると、なぜバブルになってしまうのかは明らかです。
右側の式はGDPを表現をしており、GDPは日米ともに3割減です。右側が3割減れば、左側の式を3割増やせばいいという考え方になます。
通常は3割減であればこの恒等式を成立させるために、右側が生産量×価格×0.7なのですから左側にも0.7をかければ成立します。これは小学校の問題です。
しかし、世界各国はGDPが減れば、自身の政権基盤がぜい弱になるので、GDPをかさ上げしようとします。
ですから、左側の計算式を積み上げ、右側を時間経過とともに、上昇をさせようとする訳です。
左側のマネーストックとは金融緩和のことであり、そして流通速度というのは金利のことです。
まず、マネーストックという金融緩和を政府は何をしているかといえば、通常、右側のGDPが3割減れば、右側を増やせばいいと考える訳です。
ですから、金融緩和をやることは正当化されるわけです。GDPが下がるのであれば金融緩和を行えばいいというだけの話です。
しかし、各国の政府は何をやっているかといえば、3割減のGDPに対して、通常は3割の金融緩和を行えば、何れ、その景気、GDPは上昇をしてきます。
ところが実際は40-50パーセントの金融緩和を行っているのです。つまり、金融緩和のやりすぎであり、マネーが世界に溢れている状態なのです。この越えてしまった10-20パーセントのおカネは漏れなく、株式市場や不動産市場、金市場などに流れ込んできます。なぜなら余剰資金は通常、投資に回されるからです。
だから株価は好調になり、不動産は日本でも米国でも市場空前の売れ行きになるのです。
つまり、現況での状態では去年の4-6月期よりも10-20パーセント程度、株が買われてもおかしくない状態になる、これが今のバブル状態です。
しかし、本来ならGDPが上昇するはずなのに、最近のメトロポリタンやフィラデルフィアなどの景況感指数は低下、消費者信頼感指数も低下、失業保険申請数は増加になって景気にはネガティブな統計しか出てきません。
いつまでも楽観しているような状況ではないことは確かなのですが、世の中に楽観主義者が大勢いるようです。