おはようございます。

週末に安倍首相が退陣表明をし、マーケットが荒れました。今回は書ききれない部分が相当あると思いますが、かいつまんでお話しをしていきます。

付け足し 以前に安倍さんの辞任の可能性は「以前に放り投げた事実がある」だけだ、と記し、ここから類推されることは辞めないことだ、と記しました。大外れでした、すいません。

ただ男らしくないですが、言い訳として、わからないこと、を前提条件としていたとを、付記させていただければと思います。

 

安倍首相は「経済の安倍」である

辞任会見で、やりきれなかったことをやたらと強調していた安倍さんですが、この意味をもっと考えるべきです。

この意味は、病気が治ったら再登板もあり得るという意味で個人的にはとらえています。

ところが記者質問は政権の私物化など、法的にどうでもよいことを質問しているメディアの不勉強ぶりが明らかになっただけの話です。

私物化というのであれば証拠を集め、ぐうの音も出ないくらいのものを出せばよいものを、何も出せずに、私物化、私物化と、この人たちには知性の欠片も感じません。

先ずは安倍さんに長い間、お疲れ様です、とお伝えしたいものです。人として。

ようするに、満足など現時点ではできないでしょうが、会見をみた場合、再登板も病気の完治を前提条件にあるよね、と思うのが普通です。それを、どう考えるかの問題です。

まず、今回の政権の放り投げを、みてみましょう。

日経平均25年の足になります。

前回の安倍政権は2007-8年、今回は2013年からです。

私が何を言いたいのか、おわかりになると思います。安倍さんが辞めたとたんに前回は株価が急落をし、今回はコロナの渦中です。

やり残したことに憲法改正、ロシアとの平和条約、北朝鮮問題と言っていましたが、これらの問題を安倍首相の言質からみなさん想像できますか? それだけの話です。

ところが経済に関しては、日本人に自信をもたせる、と第二次政権発足前から言い続け、実際に、日本はダメだ、ダメだ、と騒いでいた世間のセンチメントは劇的に変わりました。

今では、私はいつも言いますが、日本人の謙虚さ、ってどこに行ったの? というような根拠のない自信ばかりが先行し、自信過剰ともいえる状態です。

この背景は、個人や企業がお金を稼げるようになったということが背景にあることは間違いがありません。

ゆえに、安倍さんは経済の人、であり、安全保障や改憲のイメージが先行しがちですが、レッキとした経済政策の人です。

経済に関しての安倍さんの展望はわかりやすく、そして賛同も得ました。それだけです。

第一次政権投げ出し時も、その原因は、株価の急落がストレスとなり持病が悪化したと事実ではないかもしれませんが、一般的には言われています。

個人的には、おそらく、今回も経済政策の打つ手がなくなったことが、ストレス悪化、病状悪化の原因になると思います。

ようするに、今の経済政策では、もうすでに打つ手がなくなっているというのが現状だと個人的には考えています。これだけの実績を残した首相が、後継に関しては何も言えず、そして1議員に戻るのは第一次と同じです。

浪人中の安倍さんは、金融に関してかなりの研鑽を積み、自分なりの考えを体現したのがアベノミクスです。アベノミクスは、結果からいえば失敗なのでしょうが、かなりの効果をもたらしたことも事実です。

今回の病気療養中に、おそらく新たな経済政策の研究に勤しむのだろう、病気が治ればね、ということす。こういう前提条件がクリアされればたぶん、あるでしょう。

後継に関しては菅さんが有力視をされていますが、ま、一番、マトモですけど、桜を見る会や小泉進次郎の入閣などを決めたこの人、本当に音痴だよね、と思います。

これがきっかけで安倍首相に嫌われたと、もっぱらですが、真偽は不明です(笑)。

ようするに経済は打つ手がなく、後継候補から経済の知見など、おそらくないに等しい状態であり、頓珍漢なことをやる人、ま、あまり期待はしていません。政治家で安倍さんほど経済、とくに金融政策に造詣の深い人はいないよね、と思います。

山本幸三や麻生さん、などの知識も及びません。だから麻生さんは安倍さんに忠誠を誓うのです。本人は引退したがっていますので再登板などハナからあり得ないのに後継候補に挙げるメディアは何を考えているのかさっぱり意味がわかりません。

週末の動き

週末の動きはこれをみれば明らかです。

■日本国債10年物利回り

金利が上抜けたのです。

日経平均が下がっただの、円高だの、なんで専門家と称する人たちがアホなことしか言わないのか不思議に思います。

今の経済で金利が上昇すれば、株価が下落するのは当然の話であり、そして、借金の多い日本から資金が逃避しようという動きが出るのは当然です。

株価が下がったのは、金利上昇によるものであり、円高は、金利上昇によって円の絶対、すなわち実行為替レートが上昇をしたからです。

つまり今日以降のマーケットは金利次第だと考えています。金利がこのまま続伸するとどうなるのか? ということです。反対に下がれば、どうなるのか、ということです。

これが短期的なことです。

後継が菅であれば歓迎ムードらしいですが、長期的には安倍さんが辞めた原因が経済政策で打つ手がなくなったことが原因であれば、長期的に楽観なんかできるような状況ではないのに、楽観をしている専門家が多いみたいですね。

菅さんは何度も言いますが、法的根拠のない桜を見る会を、自身が首相になったら続けるといい放ったのです。安倍さんは中止と言っているのに(笑)。

このセンスのなさはいかんともしがたい。センスの欠片もない小泉進次郎の入閣を後押しし、その後の進次郎の発言は、ツイッターで教えてもらいましたが、後出しじゃんけんで何の意味もない発言の連発らしいです。

こんな勉強不足の議員に国務大臣をやらせるほどの方が後継候補ですか・・・、お先真っ暗です。

菅は「まし」なレベルであり、そもそも、国民がもっとも関心のある経済政策に関しては、理解さえもできないのだろうな、と考えています。