おはようございます。

4連休で各地はどこも人であふれたみたいなのですが、コロナの感染は拡大しています。

マーケットは戻るのは予定通りですが、日経は菅のご祝儀がまだ続いているのでしょうか? 意味不明に買われています。

コロナをデータで見る

コロナの世界的な感染状況を以下の3つのグラフでみればちっとも安心できるような状況ではないことがわかります。

コロナ感染者数

コロナ死亡者数

コロナ、リカバリー

上記のグラフの右端はまだ最新のものが反映されていませんので、少なく感じると思いますが、各国からWHOに報告があがるたびに増えてきます。

かんたんなことです。感染者数が増えて、死亡者数が増え、コロナから回復、リカバリーする人は激減です。

何が起こっているのか、このグラフから誰でも推測できることは、感染者が増えて、死者が増え、リカバリーが減るということは、コロナウィルスが強毒化をしている可能性が高い、ということです。

浮かれている場合ですか? ということです。むしろ、もっと警戒すべき、と個人的に思います。

スペイン風邪の再来

まず、このコロナウィルスはおそらくスペイン風邪の再来だろうな、とは思っています。スペイン風邪は、第一次大戦中にアメリカで大流行をし、それが軍隊によって欧州にもたらされたというのが一般的な見方です。

しかし、その米軍がその前に中国に駐留したことからその発生源が中国である、という見方もあります。

コロナ発生当初、中国は米国が中国にコロナをもたらしたと反発するのは、これが背景にあると思われます。そのほか、アメリカが誤って施設からウィルスを拡散されたことも中国は引き合いに出しています。

そのスペイン風邪は、当時の中国は内戦状態前ですのでほとんど残っていないのですが、大きな感染にはなっていないのではないか? ということらしいです。

まさしく今の状況と一緒で、本場はアメリカや欧州で、中国ではそれほど流行っていないのではないか、という見解もあります。

日本は、当時、人口5000万人程度で、6割ほどが感染したといわれています。地理的に近いので中国で感染が少ないというのはにわかに信じがたい話ですが。

こういう研究をしていれば日本政府ののんきさというのが際立つとは思うのですが、何を根拠にのんきに規制解除だの言っているのかよく意味がわかりません。

マーケット

連休中に示したように3つのチェック内容、①ドル②金利③GDPをチェックすれば、たぶん戻るだろうな、と話をしたと思います。

ただ、書きそびれたことがあります。

それは分析するのには、相対値と絶対値を厳格に分けて今まで分析しなければいけないと口を酸っぱくしていいましたが、今回は、分析の鉄則として長期的視点と短期的視点を分けて考えなくてはいけない、ということです。

たとえばドルについて今後、議会で、コロナ給付金が民主、共和党が歩み寄ることによって取りまとめる動きが活性化をすると書きました。

これは中期的な見方です。

一方で、金利はリスク回避で、金利が低下するのは、いつものことで短期的なことです。中期的には現在、物価がじわじわと上がっているのですから、将来的には金利は上昇するはずです。

この金利でも明らかですが、短期的には下がるが、長期的にはあがると二律背反した予測が成り立っていることです。これをきちんと分けて考えないときのうの解説は理解不能になるのです。

マーケット用語では押し目買いという言葉がありますが、これは長期的には上昇するが、調整で下がる場面がある、これを押し目といい、そこを買っていくことを押し目買いというのです。対義語としては戻り売りです。

この長期的な見方と短期的な見方を一緒にして、自分の都合のよい論理を展開する人がいっぱいいらっしゃいますが、その答えというのは必ず間違えなのです。

ロジカルにものを考えるということは、こういうこと、つまり相対と絶対、そして短期と長期を厳密に区別をしないとまともに機能をしないということを覚えてほしいと思います。

そして原因を究明すれば、かってに未来は見える、占い師や訳のわかんない予想屋の言っていることを聞く気が起こらなくなります。なぜなら原因をしっかり究明すれば、結果なんて誰でもわかるものになるからです。

今回も、世間はコロナに関してかなりの楽観をしているのですから、戻る、実際は相当厳しいものなのに、ということになる訳です。きのうの文章は短期と長期を厳密に区別をしないと理解できないでしょう。なぜ、最終的に私が戻るという結論になったのか? ということです。

戻ったあとに・・・

では本日はどうなるのか?

まず、株価が上昇したのに、①のドルは株価の上昇に対してドル安に反応するのにドル高です。そして②の金利に関しては、リスク回避で金利が下がったのに対して、本日は金利が上昇をしているのです。

この①②の結果に対して、株高の材料ではなく株安の材料が出ている訳です。どうなるかは自明でしょう。

為替のブログなのに、為替にあまり触れないのは、その価格決定システムを完全に解説をしてしまっているからです。

すなわち、ドル円の未来をみるためには、ダウ工業株の株価と日経平均の比を常に計算していればいいだけの話なのです。

きょうは、シカゴが意味不明に日経平均で戻り、そしてアメリカも戻っている。そして、中期的にみれば日経は割高です。アメリカと比べて。この形は円高になる訳です。

きのうは休み明けに円高に突っ込むとみていましたが、ご覧の通り、株の見通しが外れているので軌道修正をすればいいだけの話なのでしょう。

上記の見通しも、株価の動向が違えば、為替の見通しも変わるということになるのです。