おはようございます。

きのうの朝は、下げるかどうか自信がないと記したのですが、結果は全戻しといってもよいような状況です。

注目していただきたいのはおそらくきのうの下げはフランスの外出禁止によるものと考えることができますが、それを知る前から下げる可能性が高いと書いたことです。本日はコロナの状況とマーケットについてです。

コロナの状況

だいぶ前に書いたと思います。ツイッターには最近、書きましたが、このコロナ感染状況というのはほぼスペイン風邪と一緒だということです。

スペイン風邪は中国で発生し、それが中国にいた米軍にて感染しています。(この発生原因に中国は猛反発をしていますが、過去の感染拡大からいえばその可能性は濃厚です。)その後、第一次大戦が勃発し米軍が参入するのに従い感染拡大が起こったのです。

第一次大戦の終了の理由はドイツの敗北というよりも、感染拡大によって戦線の継続が不可能になったことのほうが大きいのです。この辺は歴史の教科書には書かれていない意外な事実です。実際、死亡者数は戦死よりも感染によって死亡した人が多いのです。

今回のコロナも、中国で発生したのは疑いようのない事実で、それが欧米、世界に波及をしています。スペイン風邪も発症国中国ではそれほど問題にならず、むしろ欧米での拡大をしており、現在のコロナとおそらく同じような状況です。

日本では、台湾から大相撲の力士が感染し感染、蔓延をしています。その解消には5年の月日がかかっています。つまり、ワクチン云々、言っていますが、事実をみればワクチンを開発すれば解消するようなものでもないよね、と考えるのが可能性としては高いと思います。

なお、ウィルスの突然変異の可能性を専門家はほとんど否定していますが、どうなのだろう、と思います。

過去の感染症では必ず、突然変異を起こし、猛威を振るっています。記憶に新しいのはエボラ出血熱であり、この致死率が異常に高いことから必ず、認識しておかなければいけないことです。

西ヨーロッパの状況

ツイッターには、記しましたが、西ヨーロッパの状況は酷いものです。

スペイン風邪の場合、スペインが感染拡大のヨーロッパの中心地になったのでスペイン風邪と名付けられたのですが、そもそもヨーロッパの衛生観念が日本と比較にならないほどの劣悪な状況にあるということもあるとは思います。(この辺は事実確認が必要と注記をしておきます。)

なぜ、西ヨーロッパで感染拡大が起こるのかはわからない部分があります。問題はスペインやイタリー、フランスなどで拡大し、世界第四位の経済大国ドイツではそれほど拡大していないこともあります。第一次大戦でもドイツの兵士の感染拡大が終戦を速めたとも言われます。

フランスにおいて、感染拡大は起こってしまったことは事実ですから仕方がないのですが、フランス、ドイツ、イギリスなどのEUを支える国々のGDPを合わせると中国を上回るGDPになるのです。

つまり2015年にチャイナショックが世界を震撼させたように、今回の感染拡大は決して侮れない状況なのだ、ということをよく覚えてほしいと思います。

マーケットの今後の展開

まず、株価、日経でも、ダウでも、ナスダックでも同じなのですが、いつもの4時間足に10.30を引っ張れば、今朝の株価の戻りは、いつもの形だということがおわかりになると思います。

つまり、下げ相場の中の一連の戻りです。テクニカル的にいえば、このマーケットは完全に頭を打っているのに、世間の声はあくまでも楽観だと感じます。正直、なんでこんなに楽観になるのか理解が不能なのですけど。

その背景にあるのは米国の好調な決算だと思います。

ISM製造業

アメリカのISM指数7-9月は4-6月と比較をして好調な訳ですから決算が良いのは当たり前です。

アメリカの感染状況

アメリカの感染状況は世界で大騒ぎをしていた4-6月期よりも7-9月期の方が感染拡大の被害は大きいのです。

この事実を間違えている人が非常に多いのです。ゆえにアメリカの7-9月の企業決算がよくても、GDPはさらなる悪化の可能性もあるのです。もちろん、前期比は大幅に改善するでしょうが、前年比の7-9月は去年のアメリカは金利を引き下げたということを思い出してほしいのです。

反対に日本の日銀短観を見ます。

日本日銀短観

日本の4-6月が最悪なのは当然ですが、7-9月は欧米ほど改善をしていないのです。そうなると今後、日本企業の決算は、アメリカほどよくなる訳がないのです。

つまり日本の日経の下げというのは今後の問題です。

さらに日本の去年の7-9月は消費増税前の景気がよいときです。となると7-9月のGDPはどうなるのか、という問題です。そういう中で日経平均は世界的にも安定的ですので日本株人気が集中するのは当然のことです。

しかし、GDPが悪化することは避けられないような状況下では強気なんてとてもできないとは考えています。

そこで、なぜ、きのうの朝には売りなんて言ったか、という問題ですが、この話は今までずっとしています。きょうのマーケットもふらふらしながら下げていき、この基調は11月の上旬まで続くと想像をしています。

為替については、高すぎる日経平均が解消すると、ドル÷円において分母の円が小さくなるので円安に徐々になっていくことでしょう。

ポンド円が注目されていますので、買いておきましょう。ポンド÷円で円は縮小しますので上昇気味です。それ以上に英株価が下落しなければポンド円は買いに転換をします。

しかし、FTSEがこの離脱が困難な状況の中で上昇することはあまり考えられませんし、また状況によっては大きく株価が下がるでしょう。その場合、急落もあり得るでしょう。

ただ、ヨーロッパ経済とイギリス経済は今後、離れる方向にありますのでその相関をみていかなければわからない側面があります。基本的には日経が下がれば、ポンド円も上昇するという路線ですがイギリスの状況もしっかりみないといけないのは他の通貨ペアと同様です。

ユーロも非常に簡単で、これだけの感染拡大が起これば、株価は下がります。ユーロ円、ユーロドルの計算式はそれぞれ、ユーロ÷円、ユーロ÷ドルになります。クロス円に関しては円が縮小することを前提に考えればいいのです。それ以上にユーロの株価が下がるでしょうからユーロ安になります。

対ドルのストレートでは、アメリカも弱い、ユーロも弱い、第一次大戦の状況を考えれば、今後、アメリカやドイツも感染拡大するでしょう。この状況次第で変わってくるということです。

ただし、アメリカの金利上昇がきのうも起こっており、いちおう、株価も堅調という状況を勘案すればユーロ安は必定でしょう、と考えています。

いづれにしても為替、株、商品には買いという選択肢はなくそして債券はこういうときに買いになるのですが、金利が逆行高になっていますので、その選択肢もなくなる、そうなるとリスク回避はスイスや円、金とかになるのかね、とは思いますが、買えるのかね? とは思います。

全体的にリスクヘッジに確信を持てるものが少ない、というのが今回の下げ相場の特徴だと思います。