おはようございます。マーケットは楽観ばかりが先行をしていますが、西ヨーロッパでの感染拡大は止まらない状況です。

本日は直感とデータについて、ドル円はなぜ動かないのかを記していきます。

直感とデータ

よく、自分の心の内からこれはこうなるのではないか? と私などはデータが真逆の方向を示しているのに直感は逆の方向を向くということがあります。

何度もこのコラムを読んでいる方は、それに遭遇した記憶がある方も多いと思います。

今回の場合は、米大統領選挙であり、データをみればみるほど、バイデン勝利なのですが、直感ではトランプになるのです。

この場合、直感が正しいとは思えないところに悩みが深いところがあり、理由は多少、感情も入っているのではないか、という疑問も頭にあるということが問題なのです。

これが4年に一度ではなく月に一度くらいであればかんたんに断じることができるのですが、4年に1度だと経験値があまりにも少なく、なんともいえない、ということです。

ただし、大統領選挙が終わっても、経済は好転しないと考えています。バイデンでは最悪、トランプだとまだましでしょ、という程度で大差はない、と考えています。

ようするに、コロナ対策予算が議会で成立する可能性が濃厚であり、その場合、そのファイナンスの問題、金利上昇の問題をこの予算が決定しても逆に売られるだろうな、とは思っています。

そして2016年、私はおお外しをしましたが、あのときなぜ株価が急落したのかといえば、かんたんで高すぎただけの話です。

トランプが勝利をしたとかはあまり関係がないと思います。高すぎただけの話です。

そして現在も株価は高すぎる状態であり、引き続き、買いの選択肢というのはない、と考えています。

トランプが勝利するのではないか、という直感は自信がありませんが、株価の崩落は以前よりは自信が出てきている状態です。株価、マーケットに関しては、データがそろいつつあるよね、と思います。

みなさんも直感というものがあると思いますが、そこに感情が入ると全く、直感というものは信じられません。

直感に従うのであれば、あらゆる感情を廃さなければいけないこと、をキモに命じてほしいと思います。感情が入りこんだ直感ほど悲惨なものはありません。もうデタラメもいいところだ、ということです。

今回の大統領選に関しては、私の直感に感情が入りこんでいる可能性がありますので信用に値しません。そして、どちらが大統領になってもマーケットは弱いだろうな、というのはデータがそろいつつあります。

日本にとって最悪なのはトリプルブルー、つまり、民主党が総取りになることです。この可能性は低いと直感や感情が言っていますが、アテにはできないと思います。

はっきりいえば、アメリカの民主党って、日本の民主党と何が違うの? と個人的には思います。

日本の民主党は消費減税とまた無責任なことを言っていますが、アメリカの民主党も環境問題や増税、そしてオバマケアなど、欠陥だらけのことを政策として掲げています。

はっきりいえば、環境問題ほどインチキ臭い政策はなく、コロナで飛行機が飛ばなくなっても、温暖化はちっとも改善しないじゃない?(笑)と思います。

結局、人類の過剰な生産活動が原因とサッチャーが言ったように、温暖化の根本の原因は人口の増加と生産活動の活発化が原因だとは思います。それを都合のいいことばかり言っているのが環境政策だと思います。

オバマのグリーンニューディールがことごとく失敗して、外交も格好つけただけで中身は何もない、オバマケアは中間層の所得を全くなくしただけの話です。

今から考えると何か中身があったことを探すほうが大変だよね、と思います。バイデンはトランプよりも最悪になるのではないか、と考えています。これは、直感に感情が入る最大の原因なのですけどね(笑)。

ドル円の動かない理由

ドル円の計算式はいつも言うようにドル÷円で決定されます。このドルの値は日々の動きは、株価、ダウジョーンズになるといつも言っていることです。

この一か月間の動きを下に貼り付けます。

青はダウ、緑が日経になります。

ほぼ、青と緑が一緒の動きをしており、結果としてドル円は動かないということになります。

アメリカと日本の株価がほぼ一緒の動きということは通常に考えられませんが、ここ最近は株価にもグローバルスタンダードの動きが出ていることはいつも言っている通りです。

このドル円の場合、ドル÷円ですから、緑の日経が、上にいくということはドル÷円の円が分母になりますので、解は小さくなる、すなわち円高になります。反対に緑が下落をするということは円安にいきます。

比較をすればほぼその通りになると思います。

過去25年間でみれば、これほど、日米の株価の動きに差がないのは初めてのことです。

本来なら日経平均とダウの状況が全く一緒のことはあり得ず、それぞれ独自の動きをするはずです。ところが一緒になっているので動かないとういうだけの話です。

民主党政権や、アベノミクススタート時まで円が横ばいで、ダウは上昇ですが、この場合、徐々に円安になるはずだったのですが、円高に張り付いたままでした。

いかに日本の民主党がおかしなことをやっていて、安倍さんの金融緩和政策が正しかったかを示しています。

逆にいえば、ドル円相場のボラを殺したのは安倍さんということも言えますけどね(笑)。

今週の見通し

アメリカのお給料は年4パーセント半ばも伸び、そうすれば小売が上昇するのは当たり前の話です。これが先週の経済統計が示しているもので、この状態が続けば、物価は上昇する、すなわち金利が上昇する、ということになります。

本日の日経は再び、基準値では戻り新値23700円くらいを付ける予定ですが、おそらく日本の金利も基軸のドルが上昇するのは明白ですので、上昇するでしょう。つまり、予定通り上がらないということです。

つまり大統領選とかそのほかもろもろのことを考え合わせると動かない可能性が高いと思います。しかし、上方向の話でありフランスの感染状況を以下に示します。

フランス感染状況

これだと2週間は外出規制になるでしょう。さらに感染者は増えているのにリカバーは全く増えていません。

2週間後は、大統領選挙ですが、そのときはハッピーエンドのシナリオ?御冗談でしょう(笑)。

ともかくヨーロッパの感染拡大を横にらみになるでしょうが、世間は日本の決算や、楽観状況を強調する週になると思います。

参考
フランス実行再生産数

4.0です。日本は0.8くらいです。

実行再生産数とは感染者1人に対して、4人感染しているというフランスの実態です。日本は0.8人(未確認)ということです。この感染拡大の終息目安は1です。