おはようございます。
きのうまでのリスク回避ムードは一転、リスク選好相場になっています。
FRB議長議会証言
パウエルFRB議長がアメリカ議会にて証言を行いました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191114/k10012176811000.html?utm_int=news_contents_news-main_001
- 「景気が想定どおりに推移すれば、今の金融政策が適切だ」
- 「景気が緩やかな成長を続けるという想定のに推移すれば、今の金融政策が適切だ」
- 「変調が見えれば適切に対処する」
この文言には、どこにも現状の金利政策を据え置くなんてことは言っていないのですが、メディアは一斉に当面は据え置き、と報道します。正確には据え置きということを示唆と書いたり、言ったりしているのですが、議長本人はそんなことは1ミリも言っていないことに注意です。
では、金利を据え置く根拠を示していきます。
長期金利はようやく反転し、円高の原因がなくなったように思われます。
ところが、政策金利と連動をする1年物金利は、長期金利がよく動いているのに対して。動いていないというのが実態です。
政策金利(FFレート)は1.5-1.75なのですから、現状の金利と一致しているので、現段階では12月のFOMCは据え置きになるのです。
しかし、一方できのうCPIが発表をされています。金利の変動要因は①物価②財政③政策金利④企業決算であるのであれば、①に相当する物価は重要なことです。
順調に伸びていて、これでアメリカの景気が悪いなんてことはありません。
これは前年比の伸び率です。政策金利が1.5-75、市場金利が1.6の中、今月は前年比1.8でした。
コアに至っては2.3で、先月よりも下がっていますが、金利を大幅に上回るものです。
現状、パウエル議長は物価を下回る金利で成長を促そうとしている、そして米中摩擦などのリスクがあるので、金利を実勢よりも低く置いているだけの話です。
すなわち、現時点でブレグジット、米中などのリスクが解消をしませんので、据え置くだろうというのがわかると思います。
ただ、単純にみれば、普通の金融政策では、政策金利を引き上げる方向にどこかでもっていくのですが、トランプはマイナス金利にしろ、と言っている間の整合性です。
本日のドル円
きのうは日経は私が思っている以上に急落をしましたので、日中、円安になってしまいました。
その日経を受けて、欧米株式市場は、日経や中国などの反落など関係なく、その下げを跳ね返したので、本日はアメリカ>日本になります。私の計算では0.3パーセントほどの上伸と出ています。つまり109円くらいになる、という計算結果が出ています。
単にみなさんにお教えをした計算式をやっただけですので、理解できる人にはかんたんなことです。
なお、今回の円高の目途108.8というもの、こちらに書いたかどうかは全く記憶がありませんが、そんなものになったな、という感じです。
今回は109.3くらいかな、とはおもっています。大事なことは、みなさんは未来がわかっていれば安心をするということです。
すなわち、目標値なく円安と言われても、その玉はホールドできないのです。短期間で決済をする場合は。私のように、当面の間、夏くらいから長期では円安と思っている人間にとっては、どうでもいい話なのですけどね。
未来がわからないということがみなさんの潜在的な恐怖になるのであれば、そのリスクを軽減するほかないのに、その目標値をも設定せずに、マーケットをやっても仕方がないでしょ、というのが当然の話です。
今、速報がでて、GDP0.2だそうです。コンセンサスよりも多いか、少ないかはわかりませんが、少ないよね、というのが素直な感想です。ただ、アメリカ>日本は鮮明になりました。