おはようございます。

連日、見通しを語っていますが、どうもその通りには動きません。本日はその理由とトランプの思惑などの話をしてまいりたいと思います。

NY連銀総裁発言

https://jp.reuters.com/article/usa-fed-williams-idJPL3N27Z3N2

NY連銀のウイリアムズ総裁は、現状の金利は適切で12月のFOMCでは利下げはないという見通しを語りました。

私からみれば、現状の市場1年物金利

と、政策金利(FFレート)

が、近似していますので、利下げをする理由などないのですが、NY連銀ウィリアムズさんの発言を受けて金利が急落をしています。

■アメリカ国債10年物金利

この発言のポイントは、前回FOMCにてパウエルFRB議長が、マーケットと政策金利をロジカルに整合しているという発言からすれば、NY連銀総裁がどういう発想をもっているのにか関わらず、市場1年物金利とFFレートが近似しているのですから当然の発言になります。

つまり、私からすれば、NY連銀総裁のウィリアムズさんの発言を受けて10年物金利が急落をするのは理解ができないのです。

また、ホームデポの決算が見通しよりも悪いことから売られました。同時にレッドブックが4.1と悪かったこともあり、小売関連の指標が悪いということからダウが売られました。

上記はレッドブックになりますが、去年の同時期から今年の1月までレッドブックは異常な売り上げをしています。

その去年がベースになるのですから、今年の売り上げは悪いのは当然です。去年の良い数字からさらに4パーセントの売り上げ増加で何が悪いのか、と思うのが普通だと思います。

すなわち、小売関連企業の指標や決算が悪いのはウソであって、ダウが下げた理由はほかにあるということです。

ただ、ダウは、良い押し目になったということだけでしょう。

 

トランプは何がやりたいか?

前にダウが去年下げたのが11/8-23までだという話をしました。

この去年の数字をベースに、ダウが上昇をしているのですが、その上げ足が鈍いのは当然になります。

トランプは政府高官と称して、相も変わらず、リーク情報を流しまくっていますが、解決だ、と言ったり、解決しないといったり本人も同様に右往左往しているように感じます。

この狙いはどこにあるかといえば、去年は11月の急落に続き、12/1からも急落をしているのです。おそらく、この時期まで解決を先伸ばしたいという思惑があるのです。

この見通しが当たれば、米中の貿易交渉の妥結は11月の下旬から12月の上旬になるということです。

トランプは去年の株価を見ながら政策を動かしていると思います。

 

本日のドル円

上記のレッドブック、株価でも、示したように去年の動きが今年の動きに反映されることは明白です。

去年のドル円は11/8-23まで急落をしているのですから、この間の指標は円高で推移するということです。すなわち、ドル÷円っで円安と出ても、去年のベースが円高ですので、円安と円高が相殺されて動かないということです。

ただし、本日は円高と出ています。去年も円高です。この場合、大きく円高にぶれると予測します。