おはようございます。

きのうの円の急落は、驚きをもって伝えられています。しかし、当コラムをお読みになっているみなさんはいつものドル÷円をやっていれば、十分に予想できたことなのです。

そもそも日本の国力低下に伴う円安ということをいつも言っているので予定通りのことだったでしょう。

 

きのうの円安要因

たとえば、実行為替レートを株価に置き換えて計算せよ、とみなさんにお伝えしているように、それをみれば、円安にいくことは歴然だったのです。

本日の株価の引け
ダウ +0.41パーセント
日経 -0.4パーセント

分子であるアメリカが上昇で、分母の日本がマイナスになります。この場合の解は大きくなるのが必然です。

この0.41や0.96という数字は絶対値ではなく相対値なのですから、この場合は、加減乗除の乗除で考えるのではなく、加減で考えるのが今まで計算をしてきた中では正解のように思います。

すなわち、日米の差は約0.8あり、きのうのドル円は0.9円ほどの円安が進行すると考えることができるのです。

話がそれますが、いままで、ドル円が動かなかった理由というのはアメリカ株が上昇した場合、日本株も上昇することがほとんどだったのですが、本日の外電は逆方向になっています。最近では珍しい例で、これがボラタリティーの増加した原因です。

すなわち為替取引をやる場合は、かならず国力という株価をみていいればたいてい値段の予想がつくということです。ドル円の場合においては、アメリカ株と日本株が逆方向にいったときにボラタリティーが増加するのです。

きのうの寄りが109.9程度であれば、110.8円程度までいくのが常套になるのですが、現在のレートは111.3円です。その差、0.5円がやりすぎになります。

この場合、日本株が朝から買われれば、分子のアメリカは夜間の先物取引しかやっていませんので動きません。ですから分母が増大するということであり、その解は小さくなり円高になる、ということです。

ところがここから、さらに日経平均が売られれば、分母が小さくなるので円安がさらに加速をするということになります。

テクニカル的には日経平均の23600円くらいは超えられない壁と考えており、この場合、分母である日本株が下がるということを意味します。

そうなると答えは、おわかりでしょう。

下の方は、あくまでも私の推測であり、こうなると、断じている訳ではありません。つまり、株価をみて、分母が増大するのか、減少するかによって円高、円安は関係ありません。

中国株は上昇すれば日経平均の上昇圧力になり、すなわち分母の増大であり、円高になるという意味です。

テクニカル的に、きのうの長大陽線というのは、底値立ち上がりの足であり、しばらく円安を意味しています。しかし、0.5円程度やり過ぎているということを認識すれば、ここから買う選択肢はない、ということなのです。

さらに、きのうの時点でも同じことが言えます。

2/19の朝の外電は
ダウ 99.44
日経 98.65

同様に0.8程度の差がありますので、きのうの朝は私はたしか、内容はあまり覚えていないのですが、訳のわかんないことを書いていたと思います。

理由は、ちっとも動かないので、予定通りのボラがないので、楽観しすぎていたのです。ただ、円安になるのはわかっていたことです。

なにが一番、いいたいかといえば、ここに為替決定のメカニズムはすべて書かれているということです。相も変わらず、リスク回避の円高とかうんちゃらかんちゃら、消滅した、とかほざいている専門家とかいっぱいいる訳で、アホたれ、ということです。

きのうの円安はきちんと説明できるものであって、決して偶然がもたらした、予測できないものではない、ということなのです。

ちゃんと、私が書いたことを実践している人間は予測でき、そして実際に利益を上げることができたことなのです。