おはようございます。
シェール採掘企業が倒産、丸紅、みずほ、三菱UFJなどが特損を出してみたり、予定通りの展開なのですか、なぜか、空しいのです。
たかだか、風邪だし、未知のものの恐怖から騒ぎすぎの騒動をみるともっと空しいものです。
個人的な意見としてはSARSのときに蜂の巣をつついたような騒ぎをしたのは金融業界にいた私からみると、あっちのほうが全く情報がなかったので怖かったものです。
SARS騒動が終わった年末には何事もなかったように日本経済や世界経済は動いていたものです。
今回も、このような相場であろうな、と思っていたのですが、騒動が長引くとやはり相当な影響を受けるよね、と思います。
SARSのあとも中国は何の制裁も受けずに動きましたが、今回は世界の国々の怒りはお金をくれるからと言って、中国を本当に許すのか、と思います。
同様に、韓国です。嫌韓論ではなく、インフルやこういったウィルスが蔓延するたびに機能不全に陥り、国として信用ができるのか、という問題です。
参考までに中国の感染者数はウソをついているのではなく、把握ができないのです。
それで実際の感染者数を発表すると言っているのですが、この国の首脳部はウソにウソを重ねて将来、どこかで破綻する、という発想がないのかね、と思います。どちらにしろ、どこかでその嘘が白日の下に晒され、どうにもならなくなるよね、とは思います。
そもそも、中国は何度も指摘するように医者と医療関係者の数が全然、足りていないのに、封鎖に成功とか、言っている訳です。
みなさんは感覚的に信じない、という感想をお持ちになると思いますが、私の場合は根拠をもってウソと言っているのです。
その予想と予測にどちらに信憑性があるか、自分自身を信じられるかの問題なのです。自分を信じられなければポジションを維持できない「だけ」なんです。
だから、いくら当たる人に常に提灯をしても、曲がる、訳です。つまり当たる人に提灯をつけても自分に自信がない人は途中のつらい場面で変なことをやり大損をするのです。で、次の当たる人を探しにいくだけなのです。
マーケットで儲からないという人は自分自身に問題があるのに、他人の責任に平気でしたがります。
たとえば、チャートに騙された、というのがその典型です。チャートが騙したのではなく、あなた自身が間違えたのになぜ、チャートの所為にするのか理解不能です。
チャートは客観的数字の集まりであって、あんたが読み間違えた「だけ」なのに、なぜ、チャートに責任を押し付けるのか全く理解できません。
書くことがない、と思っていたら、思わぬ長い文章に(笑)。正直、各国のコロナ対応状況とか、もう、多すぎ、どうしようもない状態です。もう、やるのを放棄しています(笑)。
だから、書くことがない、というのが正直なところです。
で、今回は金利の話と少し、原油の話を。
再び低下の米金利
上記はアメリカの10年物国債利回りになります。
3/3、3/16と緊急利下げを行ったのですから、3月上旬まで大急落をしたのです。
そして、今回、いろいろな企業が破綻や特損を出しているので、中央銀行がレポ供給を行い、再び、金利が急落をしているだけの話です。
通常、金利が下がれば、株価は上昇しますが、それは流れが平穏無事のときです。企業の特損や破たんがあった場合、その影響を低下させるために中銀は買いオペを行い、金利を低下させ、融資を実行させるのです。
そのお金は再投資に使われることなく、そのお金を損失補填などに使い、それでおしまいのお金です。そのお金がお金を生み出してくれるわけではありませんので、金利が低下をしても株価は上昇をしない。
この違いを見るのには、ドルやその国の実効為替レートをみればいいのです。危機のときには実行為替レートが上昇しますが、平時のときは下落をします。
下記はドルインデックスです。実行為替レートは発表元がサボっているので今週のものはまだ出てきていません。
3月上旬のときにはドルは下がっていますが、金利を引き下げた後に急騰をしています。これはレパトリの部分もありますが、海外からアメリカが安値なので投資を行う形で急騰をしたのです。
そして投資やレパトリが一巡したときに、ドルが下がり始め、株価も底を打って反転をしたのです。
そして、今回もツイッターで私は、なんか動きがおかしい、と今週から言っていますが、その影響が年度末から新年度にかけて出ている形です。今の動きをみていると、まだ、特損や破たんが出るでしょう。
かんたんなことは、みずほの特損が350億円くらいだったとおもいますが、日銀のETF買いは2000億円くらいです。
つまり日銀がすべて吸収をしてしまうのに、なぜ、株価が下がる?ということです。それだけの話です。つまりみずほのほかにまだあるよ、ということです。
原油について
アベノミクスがスタートして日銀が追加緩和を行う理由は原油価格がもとに戻るまで、と黒田さんが言明したときに、私は彼が何も原油価格がわかっていない、と言いました。
実際に黒田さんの言う通りにはちっともならず、私の言う通りにさらに下落をしたのです。
年末からのイラン問題で、みなさんガソリンスタンドなどに行列を作りましたが、そのときに私はいつもの調子で言い放ったのですが原油は暴騰リスクよりも暴落リスクのほうが高いのに理解ができない、と言っているのです。現実に価格は半分以下になったでしょう。
これさえも見通せない連中が私はわかっていますといい、なんだか偉そうな解説をしているのを見ると腹が立ちます。シェールのことは詳しくはありませんが、価格の見通しはあんたが言うなよ、とか思います。
そもそも日本の石油関連の書物を読み漁ると、本当に信じられないようなデマがほとんどです。たとえば、これはNHKのチコちゃんに叱られるでもやっていましたが、ロシアは石油を工業製品のようにいくらでも生産できる、なんてことをやっています。
この言質は日本の石油の一人者とか勝手に思い込んでいる識者が言っていることなのですが、まったく、ロシアの事情も知らないでそんなことが言えると思います。
現地からいろいろな話をきくとおそらく、ロシアはサウジや米国よりも埋蔵量があるというのがコンセンサスです。
でも、それがなぜ、一般に認知されないかといえば、お金がないから探査できないだけの話なのです。必ず地下に石油やガスがあるのに、調査していないだけです。
それは埋蔵量にカウントされません。ロシアが工業製品のように石油を製造できるみたいな話は、夢物語を、日本の石油研究者のトップがバカですから信用しているのです。
アンビリーバブルでしょ。でも、それが日本の研究員のレベルなのです。
だから、20ドルでも高い、と私は言っているのです。最終的にはオイルショック前の5-6ドルが定位置になるでしょう。
そうなるとわかりやすいシェールがつぶれるとか騒ぐ人が大勢いるのですが、そもそも有象無象のシェール企業がありすぎるのです。
自動車産業でも黎明期はアメリカで200社以上あり、ITでもヤフーとかソフトバンクが買収をしましたが、500以上のベンチャーがあったのです。
全部、整理されているのです。ほかにもエアラインなども。
その中でシェールが政府の保護を受けて、乱立し、そして過半は自転車操業なのです。今回破綻した企業のことなど何も知りませんが、価格が2か月低迷して破綻するのであれば、どちらにして半年も持たなかったでしょう。
チャプター11で済まなく、本当に倒産するでしょう、遅かれ、早かれ。まったく何もこの企業に関しては知りませんが、推測と言われれば推測です。
しかし、2か月で倒れる事業計画など事業計画ではないのです。それだけです。市況も回復しないでしょうから無理でしょう。
しかしシェールは中小零細が整理されれば輸出企業に転換するはずです。それでの生き残りを図ることになるでしょう。今は数が多すぎるのです。その整理段階が遅すぎたくらいです。
原油の今後に関しては、需給ではなく、ドルと金利の関係次第です。私はドルがまだまだ高騰をすると思っていますので最終的には5-6ドルでしょう。
本日の相場、たぶん円安だと思っているのですが自信ありません。
株は日本株が割安になりましたが、買われるか否かの問題です。たぶん買われると思いますが、資金繰り難企業がくさる程あると思いますので予断を許しません。
シェール企業が破綻しましたが、企業の破綻が続けば、米国原油の減産であり、コロナショックが終われば、需給は引き締まり、ここから1〜2年では、シェール企業の投資採算ラインである40ドル台に上昇するのではないでしょうか。
減価償却・借金返済を除いたランニングコストが、低くても20ドル台と想定しています。
ですので、ランニングコスト以下の水準では、創業を停止するでしょうから、破綻前の現金化の投げ売りで20ドルを下回ることが瞬間的にあっても、持続はしないと考えます。
ロシアの埋蔵原油が増産するには、まず、探索される必要があります。
埋蔵が確認されているのか全く知りませんが、探索されていても、開発まで年単位でかかるハズです。
採掘施設やパイプラインの設置状況を調べれば、猶予期間が分かりそうです。
ロシアが増産してのさらなる原油安にはまだ何年もかかると想定します。
ドル高が進めば、サウジは安く売れますが、米国に防衛を依存しているので、サウジは米国に頼まれれば武器輸出とバーターで減産は容易と思います。
また、ラマダンの4〜5月には、原油安で困るイラン周辺で、再度テロ頻発になるのではないでしょうか。