おはようございます。街ではお盆休みが近いような、なんとなく倦怠感を感じます。

本日はコロナの現状と数字のマジックについてお話しをしていきたいと思います。

世界の感染状況

WHO発表によるコロナウィルス感染の状況になります。

ほとんどの方がすごいことになっているよね、と感じると思いますが、これぞ数字のマジックなのです。

上記のグラフは絶対数の比較であり、純然たるコロナウィルス感染の患者数になります。

これを変化率でみてみると以下のようになります。

一番、右端はきのう、8/5になります。

過去3か月においては、一番、感染率が低いことになります。

あ、今、コロナウィルスに感染している人は劇的に減っているんだ、なんて思った人は大間違いなのです。

この数字は、前日からの変化率になります。変化率ということは相対値であり、絶対値ではないのです。

しかもその比較対象は前日になるのです。たとえば、きのう1万人感染をしたとして、きょうは10パーセント患者が増えた、ということは絶対数では1000人増えたことになります。

ところが、きのうの患者は100人でその10パーセント増えたということは、10人になる訳です。

同じ10パーセントでも1000人と100人では大きな違いになる訳です。基準となる指標が前日で、その前日の数字次第によって相対値は反映をしないのです。

このグラフをみて感染者数は減っているなんて騒いだ人は、数字に対してのリテラシーが全くない、ということです。こういう人がテクニカルアナリストだの、データアナリストだのやっている訳ですから、AIの将来性なんてある訳ねーじゃん、とか私は思うのです。

そもそも、ここの読者の方にも私はテクニカルには詳しいと思っている人が相当数いると思いますが、数字を分析、理解する力がほとんどの方に欠けていることを認識してほしいと思います。

参考までに比較値の絶対数まで掲載をしておきます。

コロナウィルスに感染している人は確かに減っているが、まだまだ全く安心できるレベルにはないことがわかります。ようやく6月下旬のレベルになってきただけの話です。

私は世界の気候などしりませんが、北半球では真夏の最高レベル、南半球では真冬の最高レベルなのだろうね、と思います。

季節のピークを迎えているのに感染者数の変化が鈍化しているというのは、どういうことなのでしょうか?

少なくても日本では、今、最高に暑い季節なので、これから感染者が増えてくるのでしょうね。季節とコロナが関係あるとすれば、また増えるのでしょうね、と思います。

上記は日本の患者数の絶対値の変化数

日本前日変化率

こういう数字を組み合わせて分析をしないといけないのですが、ただ単にほとんどの方は数字、ニュースが垂れ菜流している数字をみて、一喜一憂をしているのです。言葉は悪いですが、コイツら頭がおかしいんじゃないか? と思います。

マーケットの統計も同じで、そもそも、この数字が絶対値なのか、相対値なのかも認識しておらず、どこの比較、つまり前月比なのか前年比なども認識せずに、能書きをいっぱい垂れているオバカさんをいっぱいみますが、なんでこんなアホが専門家なのか私には全く理解ができないのです。

数字というのは非常にわかりやすいけど、その使い方を誤れば、ものすごい猛毒になるということをみなさん理解してほしいと思います。

要するにバカとはさみは使いよう、の慣用句というのと一緒で、数字などいくらなど使い方によって有用にもなるし、無用の長物にもなるのです。

AIで世界が変わるとか言っている人たちの殆どは、無用な使い方しかしていないようにしか私には思えないだけの話です。だから、きちんと使い方を覚えるべきだ、と言っているのです。

マーケット

お盆休みを控え、通常であれば、企業は資金調達に動きます。

これは以前も解説をしましたが、お盆休みでも、企業は固定費、人件費や税金、家賃などはかかりますので、この期間収入がないので借入金によって対処をしなければいけないのです。

つまり銀行融資は増えるのですが、銀行の人の話を聞いても融資の現場はひっちゃかめっちゃかで、よくわからん、というのが本音らしいです。

私はお盆休みなど数年来経験したことがないのでお休みは8/8からなのだろうと仮定し、そしてさらなる仮定で資金需要が高まると考えると、きのうの金利は長期金利を中心に下落をしましたが、今後は上昇に転じるといえると思います。

そうやって考えていくと日経の伸び足鈍かったのは、休み前の利食いなんだろうか、と妄想をしています。つまりマーケットの流れの中の一部の動きではない、ということです。

ドル円は、ドル安で円高になっただけの話です。ドルインデックスは二番底であることをお祈りするだけです。この状態、お祈り状態になれば、もう、ヤバいというのは私自身が一番、認識をしています。