おはようございます。本日は、日本の4-6月期のGDP1次速報の発表になります。

本日はその発表前に解説をしていきたいと思います。

概要

■日本GDP前期比推移

  コンセンサスはマイナス27パーセントになります。

この発表によって株価や為替の流れが決まってきます。

どうなるのか?

まず、株価はいつものように計算をすればいいだけの話です。

要するに、前期と前年同期比で計算をすれば、今期の目標値が出てきます。

そして為替の方になります。

■アメリカGDP前期比

アメリカ 1-3月期95
日本   1-3月期97.8

日本>アメリカ

アメリカ 4-6月期67.1
日本   4-6月期73(コンセンサス)

日本>アメリカ

1-3月期 95÷97.8=0.971

4-6月期 67.1÷73=0.919

0.971-0.919=0.0052の円高となります。

6月末のドル円の引けは107.9くらいになりますので、107.9×0.9948=107.33程度が「前期比の目標となります。

ただし、日本>アメリカになりますので基本路線は円安ということになります。

GDPの年率

問題になるのは年率のGDPになります。

■アメリカ年率

■日本年率

アメリカ 1-3月前年比+0.3 100.3
日本   1-3月前年比-1.7  98.3

アメリカ>日本

アメリカ 4-6月前年比-9.5         90.5
日本   4-6月前年比-7.5(コンセンサス) 92.5
アメリカ>日本

1-3月ドル円

100.3÷98.3=1.0203

4-6月ドル円

90.5÷92.5=0.9783

1.0203-0.9783=0.42

2019/6月末の引け
107.90

107.9×0.9958=107.44

ここで出た結論は、前期比で107.3程度が、目標、年率では107.4程度になり、いづれにせよ107円の前半辺りまでは円高になるということです。

問題は前期比が日本>アメリカなので円安傾向、前年比がアメリカ>日本ですので円高傾向になるということです。

つまり基調がはっきりしないということです。

ただ、現在の為替が106円台になりますので円安方向に向かう方向性になります。

今後の問題

今後の方向性は、変わらず、ドルの方向性になります。

■ドルインデックス日足

現在、ドルインデックスはレンジの中にあり、以前、記したようにドルは売る材料、買い材料もあるが大きく動く材料はない、と記した通りです。

これが大きく動くときはアメリカの給付金次第であり、この給付金の決定がなされたときに大幅なドル高になるよ、と言っています。

ただし、現状はレンジの下限にあり、結果として、ドル安のピークにあると判断ができます。ゆえに、今週はドル高で推移する可能性が高いとみています。

ドル高であれば株や金、商品市況は軟調な展開、大きな迷惑を被るのは新興国になります。

そして、日経平均は1か月平均と3か月平均が近づいてきていることが注意点になります。

2月にこの1か月平均と3か月平均がデッドした直後に急落をしており、そしてそれは2018/10-12月期のGDP発表直後でだったということです。

この辺はよく覚えておくべき点でしょう。

いつものように日本のGDP発表が赤、アメリカの発表が黄色です。

一番、左端の赤が日本のGDPでそれが起点となっているような感じでコロナ暴落が始まっています。

そして二番目の赤で、本来なら止まり目になるのですが、売り過ぎたので黄色の米国GDPまでに戻したという形になっています。