おはようございます。

バイデンが勝利、ということはみなさんご存じでしょう。正直、選挙前まで接戦と読んでいましたがバイデン勝利というのは私には想像以上にショックでした。また、専門家の読みは当たっているというのはたまたまの偶然となるでしょう。

根拠は、世論調査の数字と序盤のオハイオ、フロリダのトランプ勝利、これを完全に読み違えています。

私は3人の米国事情通の予測を読んでいたのですが3人ともオハイオ、フロリダでもバイデンが優勢と出るだろう、この予測はデータを見る限り妥当なものなのですが、結果は全く違う結果になりました。

この結果から言えることは世論調査の数字は、従前から言うように、数字に根拠がないもの、という私の見通し通りだったとは思います。

マーケットに関してが大きく戻りましたが、これは主に売り方の買い戻しの結果であり、大勢の影響には大きく関係はない、と、現時点では判断しています。

大統領選挙の行方

バイデンは勝利宣言を出しましたが、一方のトランプは敗北宣言を出さないのは周知のとおりです。

まず、トランプ側の意図になります。トランプはこの選挙は盗まれた選挙、と相も変わらず根拠もない話をしています。

ただ実際に、今回はレッドミラージュ現象が出るであろうとの予測が多数ありました。たとえば、郵送投票で20万票の投票がありました。通常であればこの接戦であれば票は各候補に10万票づつになるのですが、実際には、17万票と3万票というあり得ない結果になりました。

これは、私が言いますが、基準値からマーケットというのは2-3割程度しか乖離はしないと言っていることと同じです。つまり、バイデン票というのは正常であれば12-13万票獲得し、残りがトランプになるのが通常のデータになります。

ところが今回の郵便投票の票は、事前のセオリー通りにはいかずに大幅にバイデン寄りとなってしまったのです。

データの分析などをやっているとこの数字はあり得ない数字であり、データ分析をやっている人にとっては、かなりこ獲得票には疑問が残るというのが本音になると思います。ゆえに盗まれた選挙とトランプが主張するのには語弊がありますが、トランプの言いたいことには妥当性があります。

本来ならこれは正規分布やベル型カーブを使い、これを標準偏差で分析するものですが、わかりやすいように表現をしました。

では、通常、2-3割の偏りしか出ないものがリーマンショックや今回のコロナショックのようなことが起こる場合、何らかの圧力がかかります。

リーマンやコロナショックの場合は、恐怖が大幅な偏りが出た結果があのような結果になったのです。今回の場合は、そのような社会的な雰囲気があったのかといえば、ないとは思うのですが、どうでしょう。

あり得るとすれば、買収や脅しなどの選挙工作ですが、これだけ大規模な偏りや得票でみれば何れ露見すると思います。どちらにしろ、バイデンの得票はかなり異常な得票だと思います。

ではこれを訴訟に持ち込んだ場合、トランプは勝てるのか、どうかという問題です。裁判所はこういった票の偏りを証拠として採用しないとは思います。となると、不正の証拠を見つけるほかない、のですが、これを立証するのには相当難しいというのが現状でしょう。

しかし。私はトランプが、就任した直後には言いましたが、彼には大きな借金があると思う、と言明をしています。これをNYTが事実かどうかはわかりませんが暴露をしています。

この辺のカンを皆さんが信用していただけるのならば、バイデン当選確実になったときにトランプがゴルフをしていたというのは不思議に思うのです。かなりの違和感です。

このゴルフを彼の諦めとみるのか、それとも余裕とみるかにおいてはたぶん、余裕なのだろうな、とは思います。参考までにNYTで暴露されたメラニアとの離婚に関してはだいぶ前から噂されているものです。

そして、最高裁の判事任命に関してもみなさんに勘違いが多いので、補足をしておきます。最高裁判所における保守派、リベラル派というのは、宗教上や建国理念の問題です。

たとえば、妊娠中絶の問題に関しては、カトリックは認めないのに対して、プロテスタントは寛容です。つまり生命の誕生というのは自然の摂理であり人間が決定できることではありません。

このような判決の場合には妊娠中絶に反対するか、賛成するかは判事の保守、リベラルというのが重視をされるのですが、通常の人定法の判断は通常の裁判と一緒です。

今回の選挙結果などは事実と証拠に基づいて審理されるだけの話で、一般的にトランプが好きだから嫌いだからとか、判事がリベラルだから民主党有利の一般に言われているような判断にはなりません。

アメリカの最高級の裁判所の判事が個人的な好き嫌いで判定をすると思っている人が多すぎます。

ただ、アメリカ人には、銃の保有や妊娠中絶などは、かなり深刻な問題ですから保守、リベラルの問題は非常にナイーブになるのです。参考までに、バイデンはこの妊娠中絶を合法化した立役者です。そういった意味では注目をされます。

LGBTなどの差別の問題でも、保守とリベラルの間では溝がありますが、結局は、妊娠中絶のようにリベラルの意見に時間が経過をすれば流れるのでしょう。

そういった意味でリベラルは正しいとは思いますが、愛や希望など、政策に全く関係のないお題目をリベラルは話しすぎだとは思います。愛とか希望を語り、文句を言える人は少ないというのにリベラルは胡坐をかきすぎだと思います。

一方、バイデン陣営のほうは、あまり、まだバイデンの考え方がよくわかりません。言えることは、バイデンはかなり若返ったよね、選挙期間中に。ただ、走って登壇するのはパフォーマンスのし過ぎだよ、じいさん、と思いますけどね。

若いところを見せたいのでしょうが、誰がどうみても無理しすぎだろ、ということです。バイデンは既定事実を国民にアピールすることを続けるでしょう。

マーケットの見通し

先ず、大統領選挙、序盤はリスク回避の流れが鮮明となりましたが、後半、バイデン有利が伝えられるとリスク選好となったことを事実として流れを念頭においてほしいと思います。

リスク回避なのですから、当然、株売り、債券買いに流れます。それはまずトランプ有利は市場の思惑と逆に行くのですから慌てふためいた動きになります。ところが一転、バイデン有利になると、こんどはリスク選好の動きになります。

これで新規に買ったのかといえば、中味がないように思います。つまり新規で買った主体がはっきりしないのが共通の見方でしょう。しかし、一方で、選挙戦以外に雇用統計やISMなどが予想以上に良い数字となっていることも見逃してはいけません。

つまり買い戻しによる買いだけではなくある程度の、新規買いも入っているということも念頭におかなければいけません。

現在のマーケット制度では内部要因は推測するほかないのですが、もし、売り方が踏んで達成した値段であれば、この株価やドル円は急速に今週、値を戻すでしょう。またバイデン陣営の既定事実をアピールする戦略も効いているということに反旗を翻す人も少ないでしょう。

ただトランプの動きははっきりいえば不気味としか言いようがないのです。証拠がないとメディアなどは叫びますが、裁判になるまでトランプは証拠など出さない法廷戦術の可能性が非常に高いと思われます。

選挙での不正が立証されればこの選挙結果はいつでも覆る可能性が高いと思います。

データ分析の経験が多くある人にはこの選挙結果は違和感しか感じない選挙結果だと思いますが、ほとんどの人はデータ分析などやったこともないので世論やメディアが往生際の悪いトランプというのはある程度理解ができます。これだけの偏りは、正直、異常値でしかでません。

ゴールド

ナスダック

上記はゴールド、ナスダックの前年比での高さですが、ゴールドで35パーセント高程度、ナスダックで50パーセント弱の高さで折り返していることがわかります。

バイデンの郵政投票のように6割も7割も偏ることは通常あり得ないのです。このような大きな偏りになる場合には、何かの材料がある訳です。

ゴールドやナスダックの場合は、アメリカの金融緩和が去年より30-40パーセント増加していますので、結果として去年より3-4割高になったというだけの話です。こういう根拠があれば、バイデンの票には納得がいくのですが、根拠がないのが非常に興味深いところです。

ここでは、金やナスダックを挙げましたが、ドル円や日経、そのほかの市場もすでにやりすぎの感があり、このまま続伸、急落症状は続かないとみるのが妥当です。

今後の注目はとくに、日本のGDPになると思います。これは主にドル円に影響を与えます。注意をしてみるべきです。